ウエディング用語辞典

ガーター(ベルト)

ガーター(garter)とは、本来はストッキングを留めるためにウエスト部分につけるベルトのことで、ひざ上までの長さのストッキングを履く際、ストッキングがずり落ちないようにひもで繋げて、ウエスト部分につける。ウエディングでガーターといえば、ドレスの下にはめるガータートス用の装飾用ガーターのことを指す。ガーターベルト(garter belt)ともいう。

ガータートス

ガータートス(garter toss)とは、挙式の後に、花婿が花嫁のガーターベルトを取って、未婚の男性ゲストにめがけて後ろ向きで投げる。ガーターを取った男性は次の花婿になれるという欧米の風習。花嫁がブーケを投げる「ブーケトス」の男性版のイベント。昔、イングランドでは花婿の友人達が悪ふざけで二人の寝室に忍び込み、忍び込んだ証しとして、花嫁のガーターベルトを取ったといわれている。ガーターベルトは片側しか投げず、もう片方は子供が生まれたらヘアバンドに使ったりする。

ガーデンウエディング

屋外でおこなう挙式や披露宴のこと。ホテルやレストランの中庭(アトリウムガーデン)や屋上を利用したり、リゾートでパーティをすること。欧米スタイルに近い。青空の下で開放感があり、陽光が降り注ぐ中、緑や花に囲まれて季節を感じられるスタイル。気候や天候に左右されやすいのが難点。春〜初夏、秋に多く行われ、真夏や冬には向かない。真夏は日射病にならぬよう時間や日除けなどの配慮が必要。雨天時のための屋内会場も用意しておくと良い。

ガールズナイト

ガールズナイトとは、新婦の独身時代最後の日を、女性だけで楽しむためのパーティー。ブライズメイドや新婦と親しい友人たちで企画する。レストランやバー、ナイトクラブなどで行ったり、新婦の部屋でお泊り会をしたりする。男性版はバッチェラ−ズパーティーという。

海外挙式

海外で行うウエディングのこと。未信者でも挙式を受け付けてくれる教会や、専門のウエディングチャペル・邸宅・古城・船上・テーマパークでの挙式など、選択肢も多い。ハワイが一番の人気エリアだが、ヨーロッパやオセアニアやアジアリゾートなどのプランもある。ゲストの交通費や宿泊代がかかるため、親戚や親しい友人だけで行うことが多い。

教会でのブレッシング式(キリスト教の教義に則って、司祭が未信者のカップルに祝福を与える結婚祝福式で「結婚(入籍)した二人に祝福(blessing)を与える」という意味。)の場合は、日本の役所からの婚姻受理書が必要。事前に役所で婚姻届を提出し入籍を済ませ、戸籍課窓口で「婚姻受理証明書」を発行して持参します。

リーガルウェディング(現地の民法に則った挙式スタイル)の場合は、日本から戸籍謄本を持参し、現地で提出用書類を記入して結婚証明書をもらい、帰国後の入籍となる。婚姻の記録は結婚式を執り行った現地の役所に恒久的に保存され、日本の戸籍には「○○国方式により婚姻」という記録を残せる。

人前式やパーティ形式のセレモニーの場合は、事前に入籍していなくても大丈夫。

海外挙式プロデュース

海外挙式の手配や手続きを代行すること。挙式と同時にハネムーンも手配してくれる。旅行会社の海外挙式プロデュース部門や、海外挙式を専門に扱うプロデュース会社、海外のホテルで直接手配する結婚式がある。海外挙式専門の支店を設けたり、ブライダル相談会を開催したり、専門誌を発行している会社もあるので、うまく活用し情報収集することが成功の秘訣。近年、海外挙式の人気が上昇している。

現地日本人スタッフがいるか、もしくは現地スタッフに日本語が通じるか、レンタルドレスの種類は豊富か、得意のエリアはどこか、オプショナルツアーの有無など、プロデュース会社により特徴があるので、よく比較して選ぶと良い。

海外通販

外国製のドレスを調達する手段のひとつ。インターネット上にバーチャルショップを構え、直接購入できるサイトも増えている。写真を見て選択するため、実際の生地や質感が分かりにくく、フィッティングもできない問題があるが、一般の店舗流通しているセルドレスよりも廉価で、近年市場を伸ばしている。中国や韓国などのアジア諸国で縫製されたリーズナブルなドレスも多く販売されている。

懐剣

懐剣(かいけん)とは、打掛を着るとき帯にさす短剣のこと。懐剣は通常、白い布の袋に入っている。かつて武家に生まれた女性は護身用に短刀を所持していた。この習慣はやがてたしなみに近いものになり、婚礼の際には長刀(なぎなた)や短刀が嫁入り道具のひとつとなる。花嫁が武家に嫁ぐ際、武家の妻として恥じぬよう、「いざというときは、自分で自分の身を守る」の意味がある。

こうした武家の憧れから、明治時代以降には庶民も「懐剣」を婚礼衣裳の胸元にさすようになったと言われている。打掛も本来は武家の婚礼衣裳で、同様の理由から庶民に浸透していった。

剣は大昔から神の宿るものとして神聖視され、多くの儀式で魔除けのお守りとして用いられてきた。婚礼においても、懐剣は新たな人生へと旅立つ花嫁を様々な災いから守る役割とされ、これからの夫婦円満、無病息災を祈る。

会場コーディネート

会場コーディネートとは、披露宴やパーティの会場内の雰囲気を統一することをいう。二人の好きな色やアイテムを用いてテーマを決めて演出したり、季節感を出したりする。テーブルクロス・ナプキン・チェアカバーなどのテーブルコーディネート、装飾・装花のイメージ調整、会場全体のカラーコーディネートなどを行う。エレガント、キュート、ノーブルなど雰囲気に合わせたコーディネートも可能。コーディネートを前面に打ち出したプランも設定されている。

会場使用料

会場使用料は、ホテル・結婚式場などのバンケット(宴会場)を使用するための費用。いわゆる「会場費」「場所代」のこと。席料、宴席料とも言われる。新郎新婦の分も含んだ、披露宴の会場使用料は招待客一人あたり300〜500円×人数分で計算をする場合と、一部屋単位で「何時間いくら」で料金が発生する場合がある。子供も席を必要とすれば大人と同額かかる。部屋単位だと5万〜20万円程度。披露宴が予定よりも長引くと延長料金が発生する。

会場使用料には別途サービス税が掛かる。一般的な式場でかかるサービス料は10%。通常サービス料の対象は料理や飲物、宴席料、控室料などだが、式場によって違うので事前に確認をしておくと良い。また消費税として披露宴総額の5%がかかる。

会食

両家の家族が会して食事をすること。食事会ともいう。仲人を立てず、結納をしない場合、両家の家族の顔合わせだけを行う際に、会食もしくは両家顔合わせと呼ぶ。結納品や結納金のやり取りを簡略化した「略式結納」でも用いられる。場所はホテルや結婚式場、レストラン、あるいは新婦側の家で行われる。また、挙式や披露宴を行わないカップルが、入籍の前後に両家の家族の顔合わせと親睦を目的として行う場合もある。

華燭の典

華燭の典(かいしょくのてん)とは、華やかな結婚式を祝っていう美称。「華燭(花燭とも書く)」は、「華やかなともしび」との意を表すことから、「婚礼の儀式の席上のともしび」を意味する。中国では樺(かば)の灯火を華燭と言い、途中で消えないので縁起が良いとされ、それが華燭の典の由来とされる。

古くは、漢(後漢)の歴史家で「漢書」の編者でもある「班固(はんこ)」の詩『西宮譜』の中に、「華燭」が「華やかな宴」という意味で使われているのが見られる。また、中国明時代の文語体の短編小説集『剪燈夜話』の中に「華やかな結婚式」を表す言葉として「華燭の会」が使われており、その頃から結婚式の言葉として限定されるようになったと考えられる。また、貴族階級など身分の高い人々の間で、結婚式に一対の絵蝋燭を灯し、結びの盃を挙げた事から「華燭典」という言葉の由来になったとされている。

日本においては、「会津絵ろうそく」が「華燭」と呼ばれる。会津絵ろうそくは、一本一本に菊や藤、牡丹などの草花の絵が色鮮やかに描かれた伝統工芸品で500年の歴史を持つ。江戸時代には最高級品の絵ろうそくとして、参勤交代の度に江戸に持参され、禁裏、公家へ献上したり、諸国大名へ売られたりし、仏事や婚礼などの冠婚葬祭用として使われた。昔は挙式と披露宴を家でおこなうことが多く、日が落ちてから大勢の客を招いての祝宴を演出する道具として絵ろうそくが使われ、その華やかな様子を例えて「華燭の典」と呼ばれた。

介添人

挙式や披露宴の際、常に花嫁のそばにいて、面倒を見てくれる花嫁介添え人のこと。アテンド、アテンダーとも呼ばれる。着慣れない衣裳で、動くこともままならない花嫁のために、ハンカチを渡したり、手袋を受け取ったりと身の回りの世話や、移動・写真撮影・時間管理などをサポートしてくれる。何か困った時には一声掛けると不安を解消してくれる、心強いサポーター。介添料はこの介添人に対しての費用。

会費制パーティ

1人あたり1万〜1万5,000円程度の会費で行う披露宴。あらかじめ会費を新郎新婦が設定してゲストに払ってもらう形式。通常の披露宴ではゲスト自身が御祝儀の額を決め、金額もゲストによって異なるが、会費制パーティはすべてのゲストが一律同じ金額になる。カジュアルな雰囲気になるので、ゲストが友人中心の場合に適する。ゲストに御祝儀の負担が少なく、始めから収支も分かるのがメリット。北海道地方では会費制が一般的。

掻取

掻取(かいどり)とは、打掛けのこと。帯もせず、歩くときに褄(つま)をかい取らねばならないので、掻取と呼ばれる。

顔合わせ

両家の両親・家族を引き会わせること。両家の家族が正式に顔を合わせ、自己紹介をして親睦を深めることを目的としている。顔合わせとは結納を簡略化したお食事会、会食のことを指す。婚約指輪を贈ったり記念品を交換したりする。レストランや料亭、ホテルなどで会食をしながらというのが一般的。結婚準備の打ち合わせや会場の下見を兼ねる場合もある。ホテルや専門式場には「顔合わせプラン」といった名称で、個室やレストランを利用した婚約会食用のパックもある。

顔剃り

顔のうぶ毛をきれいに剃ってもらうことで、挙式・披露宴当日に化粧のノリを良くする手段。一般的には式の1週間〜3日前までに剃っておくと、結婚式当日までに肌が落ち着く。肌が弱い人はテストを兼ねて早めに試すと安心。和装や背中の開いたドレスを着るときは、首筋・背中のうぶ毛も一緒に剃って貰うと良い。

剃刀の扱いは理容師の免許が必要なため普通の美容院ではできない。会場内の美容室や理容師の資格を持った人がいるサロンならうぶ毛剃りが可能。ブライダルエステなどのシェービングコースで剃ってもらえる事が多く、その際は足、背中、腕などの全身の毛も剃ってもらえる。または町の床屋・理容室にてお願いすれば格安でやってもらえる。最近では、女性専用のスペースを設けている理容室もある。

抱帯

抱帯(かかえおび)とは、打掛を着たとき帯の下の位置に結ぶ細い帯のこと。掛下帯に付随したもの華やかな色柄の錦や縮緬、紋綸子などを素材とする。幅は約6〜8cm、長さ約2m70cm程度の平ぐけ帯。掛下帯の上や、花嫁の色直しの丸帯の上に左後方で蝶々結びにする。

江戸時代初期の小袖は現在よりも身丈が短く着ながしで、帯は細いひものようなものだった。その後、振袖が発生し女性の着物は装飾的となり、帯幅が広くなり後結びになる。全体の見た目のバランスを整えるために、女性の着物の身丈が長くなり、裾を引くようになる。そのため、外出時には裾をひきあげて、抱帯で丈を調節した。明治になり常時、お端折り(おはしょり)をするようになり、抱帯の役割は腰紐にとってかわった。時代とともに抱帯は花嫁衣装の装飾として残る。黒振り袖のお引きや七五三の祝着には、しごき(扱き帯)が使われる。なお、帯締は、丸ぐけ(中に綿を入れてくけたもの)の帯締を使うのが正式。

鏡開き

鏡開き(かがみびらき)とは、日本酒が入った樽を、新郎新婦が小槌で叩いて開ける演出。「鏡」は古来より、物事を映し出すということから、祭事に、権威や宝物の象徴として用いられてきた。また、丸い平らな形状から円満、豊かさも意味するようになる。

鏡開きの儀式は徳川四代将軍家綱が戦に備え、諸大名を城に集め、先祖の甲冑の前に鏡を飾って出陣の舞を舞い祝宴をしたことに由来すると言われる。つまり出陣の際の必勝祈願として用いられたものである。また、昔武士が出陣の時に酒樽を割って、武運を祈って飲んだと言う説もある。酒樽の丸さと神鏡の形をなぞらえ、酒樽の上蓋はその形から鏡と呼ばれており、日本酒の表面を鏡に見立てて酒樽を割ることを鏡開きと言う。慶事なので「割る」という言葉は忌み言葉のため、「鏡を開く」と呼ぶようになった。また「開く」は末広がりも意味する。

結婚披露宴で行われる鏡開きは、結婚する二人の新たな出発に際し、健康や幸福などを祈願しその成就を願うという意味がある。日本酒はその場でゲストに振る舞われる。ちなみに樽の蓋は簡単に開く仕組みになっている。

カクテルドレス

カクテルパーティで着るドレス。アフタヌーンとイブニングの中間にあたり、イブニングドレスを簡略化したもので、夕方から夜の準礼装として着用する。昼のアフタヌーンドレスは肌をあまり露出しないが、夜のカクテルドレス・イブニングドレスは胴部分を大さく開けたり、深いスリットを入れたセクシーなドレス。

主にワンピースだが、アンサンブルやセパレーツ、ツーピースでもよい。袖はあってもなくても良い。スカート丈もひざ下(ノーマル丈)からヒール丈まで自由。正礼装より堅苦しくなく、レースやカットワーク(布を切り抜いた刺繍模様)を施したり、華やかさや流行を取り入れたデザインを楽しむことができる。

ウエディングシーンにおいては、カクテルドレスはウエディングドレスの白と対比して、カラードレスとも呼ばれる。

掛下

掛下(かけした)とは、打掛の下に着る振袖のこと。色あいは打掛の色に応じる。白地が基本だが、色打掛やお色直し用の新和装ならば白以外の色地を組み合わせる場合もある。おはしょりを取らずに裾を引くように着付ける。

掛下帯

掛下帯(かけしたおび)とは、打掛の下に着る掛下振袖に結ぶ礼装用の帯のこと。一般的に振袖には丸帯が合わされるが、掛下には専用の「掛下帯」が用いられる。幅24〜26cm、長さ4m〜4m20cm程度と、一般の袋帯よりもやや細めで短い繻子総繍の丸帯で、締めやすいのが特徴。打掛姿を厳かに形よく見せるため、文庫結びにされることが多い。帯地は白綸子や白の唐織がよく使用される。現在では、花嫁衣装にのみ用いられるが、本来は江戸時代に、武家の女性が礼装用に用いていた帯。

飾り石

宝飾品のメインの石以外に使われる石のこと。メインの石を引き立てる役割をもつ石。マリッジリングにおいてメレダイヤのことをいう場合もある。

カシュクール

カシュクール(cache-coeur)とはフランス語で、隠れるという意味の「カシュ」と、心臓の「クール」を合わせた言葉で、「胸が隠れるほど小さくて短いもの」という意味。胸が隠れる程度の短い上着のことで、女性用の小さなベストやショールのようなものを指す。日本の着物のように胸のあたりを隠すように、前身頃(まえみごろ)の左右の襟を打ち合わせた特徴のトップス。通常はボタンを用いないで前や後ろで結んで整えるタイプが多い。

カシュクールはバレリーナがレッスンの時に着る練習着として1980年代頃に登場したとされる。本来は、ベストやボレロのように短めの上着を指すが、現在の解釈では広く、巻きつけるタイプのブラウスやシャツも含まれる。

包むという意味の「ラップ」からラップブラウスと呼ばれたり、クロスオーバー・フロントとも呼ばれる。フランス語で体を「コール」といい「カシュコール」という名で呼ばれることもある。

ガゼボ

ガゼボ(gazebo)とは、ガーデンに設置されている洋風の東屋(あずまや)のこと。屋根と柱だけで四方に壁のない野外の休憩所。ガゼボはギリシャ語で「高いところから」「火の見やぐら」の意味。六角形が一般的で、八角形や円形など整形なものが多い。元来は遠くを見渡すために高台に建てられた見張台だったが、今は外部空間をリビング化し、アウトドアライフを楽しむためのものとして人気がある。イタリア語のパーコラも類似語。

ガーデンウエディングの際の挙式スペースや、ガーデンでデザートビュッフェをする時の主役が座るスペースに使われることが多い。古来より欧米では「屋根の下で挙式をしたカップルは一生家に困らない」と言われている。

家族書

家族書とは、同じ戸籍(同居中)の家族の氏名、年齢、続柄を記したもの。結納時に両家で交換する。親族書には、家族書以外の三親等内の親族を記載する。最近は家族書だけにしたり、どちらも省略する場合もある。特にお見合い時に釣書を交換している場合はそれで済まされることも多い。ただし、取り交わすなら双方とも同じように用意しなくてはならない。また、家族の現在の状況を記した身上書を添える場合もある。身上書は家族書・親族書と異なり、決まった形式はなく自由に書いて良い。

家族書は、一般的に本人から2親等までの同居している家族のみで、別所帯を持っている兄弟は親族書に書く。年長者から記入し、本人は一番最後に書く。家族の配偶者も書く。具体的な続柄でいえば、「祖父・祖母・父・母・兄・姉・弟・妹・本人」となる。

家族書・親族書は奉書を奉書紙に墨で書くのが正式だが、白い便箋にペン書きでも構わない。奉書紙の場合は、横長に二つ折りにし、折り目を下にして墨書きし、左、右の順に三つ折りにして上包みをかける。ペン書きの場合は、下から三つ折りにして白い長封筒に入れる。表書きは「家族書」「親族書」と記す。

カタログギフト

引出物の代わりに商品カタログを渡し、受け取ったゲストが後日その中から好きなものを選んで注文できる。日用品から食料品まで、普通の引き出物では渡せないものや、ゲストの好みに広く対応できるのがメリット。ゲストに重い引出物を持たせるのは大変だし、本当に欲しい物を選んで欲しいいからと、最近はカタログギフトも人気がある。

細かい価格コース設定されており、引出物の予算に応じて選択可能。システム料金が500円程度かかる。また送料が追加で必要なこともある。商品選択後、カタログを抜き取るとアルバムとして再利用できるカタログギフトや、輸入品に特化した商品を取り揃えて、新婚旅行のお土産としても使えるカタログギフトなどもあり、多様化している。

カチューシャ

カチューシャ(katyusha)とは、C字型のバンド状になっており、髪をおさえるための髪飾りやヘアバンドのこと。弾力性のある細い金属板などを弧の形に丸くしている。シンプルに前髪を押さえ、メイクや洗顔時に役立つものから、シルバー、ラインストーン、パールなどを組み合わせたデコラティブなものまで幅広い。アクセントとしてだけでなく、つけ毛と地毛の境目を隠すのにも便利。ダウンスタイルでもかわいらしさを演出できる。

カチューシャは、大正時代、東京芸術座にて松井須磨子が「復活」(トルストイ原作)の女主人公『カチューシャ』を演じた時に着用していた髪留めが当時の女性の間で大評判になり、その種の髪留めを以後カチューシャと呼ぶようになった。また、日本で初めて「カチューシャの唄」を歌ったのも彼女。

カチューシャとは、本来ロシア語の女性名の愛称で、正式名はエカテリーナ(Ekaterina)。語源は「純粋」を意味するギリシャ名の"Aikaterine"(アイカテリネ)からきており、また聖女名のCatherina(カタリナ)の意味も含まれている。ちなみに英語では"Katharine"(キャサリン)となる。

勝男武士

勝男武士(かつおぶし)とは、結納の際に贈られる結納品のひとつで鰹節のこと。9品目に含まれるが、略式結納の7品目には含まれない。鰹節の切り口が松の樹の年輪に似ていることから、松の緑の気高さを讃える意味で松魚節と呼ばれる。雄節(背節)と雌節(腹節)を一組にして贈る。雄節と雌節を合わせて夫婦一対を意味したり、合わせた形が亀の甲に似ていることなどから、鰹節は特に縁起の良いものとされ慶事によく用いられる。鰹節はたくましい男性の象徴とされ、勝男節や勝男武士とも書かれ、元気な子供を産み育てるようにとの祈願の意味も込められる。また、栄養価が高く保存食であることから、不時に備えての食料として贈られていた。鰹節の雅語として他に、勝男節、松魚節、嘉津男婦志と書く地方もある。

カット(4C)

ダイヤモンドの形状や仕上げの状態を表す基準。ダイヤモンドの品質を規格化した4Cのひとつで、輝きを左右するカットの形や研磨状態のグレードを評価する。ダイヤモンドの四つの品質基準のうちカットだけがその評価について国際的な表示方法などの統一がとれていない。日本での評価基準はエクセレント・ベリーグッド・グッド・フェア・プアの五段階。ラウンド・ブリリアントカットと呼ばれる円形のスタイルとファンシーカットに大別され、ファンシーカットはさらに細かく分類されている。なお、カットのグレード評価はラウンド・ブリリアントカットのみで、他の形のダイヤでは評価しない。

カットはプロポーション(形)とフィニッシュ(仕上げ=シンメトリー(対称性)とポリッシュ(研磨状態))を基に総合的に決定される。ダイヤモンドの輝きはカットの優劣次第だが、色の分散によるところも大きく、石の大きさに応じて面の数を増やす必要がある。どの面もその長さが0.5mm以上 3mm 以下でなければ適度な光の分散と輝きは得られないと言われている。

カット石

カットが施された研磨済みの宝石のこと。

カット数

結婚式披露宴におけるスナップ写真の撮影枚数のこと。通常、撮影したカット分の写真を全てプリントして貰えることが多いが、厳選されたカットをアルバムにして納品される場合もある。スナップ写真は300カット前後を頼む人が多い。ネガやCD-ROMあると焼き増しができるので、貰えるか確認しておくと良い。また、記念写真は一般的に新郎新婦の写真、親族集合写真を撮影する。

カットレース

カットレース(cut lace)とは、 生地の上に刺繍をして、できたモチーフ部分を一つ一切り抜いたレース。そのレースをまた生地に縫い合わせることで立体感を演出できる。スカートや裾まわり、袖口、デコルテラインなどに施されると印象的な表情を作り出す。カーテンなどにもよく用いられる。

かつら合わせ

和装用のかつらを実際につけてみること。かつらが自分の頭の形にぴったり合うかと、自分の顔立ちに似合う、鬢(びん)の張り具合や髷(まげ)の高さを確認する。当たって痛いところや、引っ張られるところがあれば直してくれる。かつら合わせは挙式の1〜2週間前に行う。髪を切ったりパーマをかける予定があるなら、かつら合わせの前に済ませておくと良い。

カテドラル

カトリックの教会で司教座がある大聖堂。カテドラル(cathedrale)とは、ラテン語のカテドラ(cathedra)に由来し、カテドラとは司教の座る椅子の事である。この椅子=司教座が置かれている教会堂をカテドラルと呼ぶ。ゴシック様式の建築で、幾つもの尖塔アーチが並び立ち一つの聖堂を形作る。ステンドグラスを大量に使用し、光を取り入れるための大きな高窓、宗教的な装飾が施されているのが特徴。

カトラリー

食卓用ナイフ・フォーク・スプーンなどの総称で、業界ではシルバーとも言う。カトラリーの語源は"cutlery"の綴りからも分かるように「切るもの・ナイフ類」に由来する。銀・金・ステンレスなどが使用される。

中世ヨーロッパにおいて、最も早く登場した食卓用カトラリーはナイフで、動物を仕留めるナイフなどでそのまま肉などを切り取り手で食べていた。次に来るスプーンは、早い地域では13世紀頃に記録が残る。そして、フォークが登場するのは14世紀のパスタの国イタリア。ヨーロッパの広い範囲に普及するには遠く、早くても17世紀、あるいは18世紀に入ってからのことだと思われる。

カフ

カフ(cuff)とは、衣類の袖口部分の総称。手袋の腕回り、ズボンの裾口、袖カバーなどを指すこともあるが、一般的に袖口にある、カラー(襟)と同様に中に芯地が入った固いバンド状の部分をいう。また、アメリカではズボンの裾口のこともカフと呼ぶことがあり、折り返し無しのストレートのシングルカットの裾をカフレス(cuffless)という。

カフの複数形のカフス(cuffs)とは、洋服の袖部分に付けられる生地のことで、手首を覆う衣服部分の総称。フォーマル用シャツのカフスには、シングルカフス、ダブルカフス(フレンチカフス)、コンパーチブルカフスの種類がある。

カフス

カフス(cuffs)とは、洋服の袖先部分に付けられる生地のことで、手首を覆う衣服部分の総称。カラー(襟)と同様に中に芯地が入った固いバンド状になっており、布地をカラーと合わせることが多い。カフスは英語で袖口を意味するカフ(cuff)の複数形。カフスは必ず両袖にあるのでカフの複数形で呼ばれる。カフスには、シングルカフス、ダブルカフス(フレンチカフス)、コンパーチブルカフス、ターンナップカフス、アジャスタブルカフスなど様々なデザインバリエーションがある。

カフスには、袖口を閉じることにより、汚れ防止や防寒の役目があり、袖口を飾るデザイン的な要素も兼ね備えている。シャツのカラーが顔を美しく見せる役目もあるように、カフスは手をきれいにみせる表現方法としても用いられてきた。

カフスは古く中世では、レースや刺繍を用いたり、フリルやプリーツをあしらったりと華やかで装飾的なものであったが、19世紀以降は機能美を求める傾向にあり、ボタンやカフリンクス(日本語ではカフスボタン)で留められる実用的なものになっている。

カフスボタン

カフスボタン(cuffs button)は、ドレスシャツの袖口を留めるためのアクセサリーで、取り外しのできる飾りボタンの総称。カフスボタンは和製英語なので、海外では通じないことが多い。正式な英語表現はカフリンクス(cuff links)。

カフリンクス

カフリンクス(cuff links)とは、ドレスシャツの袖口を留めるために用いるアクセサリーで、取り外しのできる飾りボタンの総称。各種貴金属、宝石類で作られた円盤状のボタンに金属製の留め具を付けたもの、チェーンで繋いだのものなどがある。特にフレンチカフス(ダブルカフス)と呼ばれる折り返し袖には欠かせないアクセサリーである。

カフリンクス(cuff links)とは、カフ(シャツの袖口:cuff)の開いた部分をリンクする(繋ぐ:link)という意味で名付けられた。形がボタン型をしているので、日本ではカフスボタンと呼ぶことが多いが、これは和製英語である。

カフリンクスの登場は17世紀末だが、一般的に普及しだしたのは1840年頃のフランスからと言われている。当時の糊付けされた硬いカフスは、普通のボタンでは留めることが難しかったため、カフスの形状を保ち、留めるためにカフスリンクが用いられ始めた。カフリンクスはチェーン式のものが伝統的なスタイルであった。また貴族の間で、装飾的なカフスを付けるファッションが流行し、そのカフスを留める飾りボタンのカフリンクスも、同様に装飾的でデザイン性に富んだものが普及していった。

カフレス

カフレス(cuffless)とは、ズボンの裾の仕上げ方法で、折り返しのないシングルカットの総称。ズボンの裾のことをイギリスではターンアップ(turnup)、アメリカではカフ(cuff)と言い、裾なしという意味でカフレス(cuffless)となる。俗に「ストレートカット」「シングルカット」と呼ぶことが多い。

フォーマルのパンツの裾は、基本的にカフレス、つまり折り返しなしのストレートな裾である。折り返しのあるものはカジュアルで日常着に施される。本来はカフレスはフォーマルなスタイルとされていたが、現在ではカジュアルなものにも多く使われている。

カマーバンド

カマーバンド(cummerbund)とは、タキシードのズボンのウェストに巻く、幅広のピッタリとしたサッシュ(腹帯)ベルトのこと。タキシードの正式な着こなし方は、黒タキシード+立襟のシャツ+黒の蝶ネクタイ&カマーバンドの組合わせで、必ずサスペンダーを用いる。

カマーバンドは、タキシードのラベル(ジャケットの襟部分)に用いられる拝絹と共地で作られ、襞(ひだ)が付いている。襞の数は特に決まっていないが、一般的に3列に切られている。カマーバンドの襞は必ず上を向くように巻くのが正式。かつてはこの襞の間に小さな隠しポケットがあり、オペラの切符などを入れていた。

カマーバンドのカマーは、ウルドゥ語で腰を意味する"kammer"が語源という説がある。隊商達が財産を持ち歩くための「胴巻」から、東欧・中近東・インドの儀式用民族衣装の飾り帯「サッシュベルト」が派生した。1893年の夏、イギリスの統治下のインドで、当時の英国インド植民地軍の若い将校が、ディナージャケット(タキシード)のベストの代用品として、二重巻きにして脇をリボンで止めた、黒絹の幅広サッシュ(軍人が肩から腰に掛ける肩帯)を着けたのがカマーバンドの始まりといわれている。当初は盛夏用だったが、1920年代にタキシードが夜の礼装「ブラックタイ」として、国際的に認知されると際に、黒のカマーバンドが正式に組合わされた。

カマーベスト

カマーベスト(cummervest)は、カマーバンド(cummerbund)の一種。タキシード専用で、ベストの上半分をカットしたような形状の、前ボタン留めのカマーバンド。

神官(かみづかさ)

→神官(しんかん)

紙入れ

打掛を着たとき、胸元のポイントとして襟の部分に挿すもの。ポケットがない着物の装いにおいては、身の回りの小物を持ち歩くために、懐に入れたり、腰に差す様々な種類の袋物が発達した。紙入れは、本来は懐紙を入れるために使われたもの。紙挟みとも呼ぶ。刺繍や房など豪華な装飾を施した女性用の紙入れを箱迫(はこせこ)と呼ぶ。

カラー(4C)

ダイヤモンドの色味のこと。ダイヤモンドの品質を規格化した[[4C]]のひとつ。最高ランクは無色のD。EFG・・・とランクが下がることに黄色みを帯び、Zまで23段階に分けられている。色は「マスターストーン」と比較して評価され、「国際カラー等級表」にしたがって等級が付けられる。

ダイヤモンドは純粋な炭素(C)の塊だが、窒素(N)を不純物として含むものが多く、その含有量により黄色味を帯びる。ABCを使わないのは、D以上のものの産出の可能性を残しているからだとも言われている。不純物の種類によりピンク、ブルー、パープル、グリーン、オレンジ等のファンシーカラーダイヤモンドも存在する。日本では無色として分類されているDからFまでが、エンゲージにふさわしいとされており、指輪の台がプラチナの場合は、H(ほとんど無色)までが無難。

カラーコーディネート

カラーコーディネート(color-coordinate)とは、結婚式に関わるものをカラーテーマを決めて、色合いを合わせる事で統一感を持たせ、会場全体を演出すること。披露宴会場のテーブルクロス・ナプキン・装花・キャンドル・場合によってはペーパーアイテムまで、色を組み合わせる。最近では数種のカラーコーディネートから気に入った色を選択できるプランも増えている。パッケージプランでは、オプション扱いになる場合もある。

カラーゴールド

金に銀、銅、ニッケル、パラジウムなど他の金属を加えて作られる金のカラーバリエーションのことを総称してカラーゴールドと呼ぶ。混入する金属の種類によって色が変わる。銀の比率が多いとイエロー、銅の比率が多いとピンクに、ニッケルまたはパラジウムを混ぜるとホワイトになる。例えば18Kのホワイトゴールドは、24分の18すなわち75%が金で、残りの25%が銀、ニッケル、パラジウム等の合金となる。

このように混ぜる金属によって、その色合いを微妙に変化させることができるため、ジュエリー素材としてのゴールドの応用範囲は大きく広がりつつある。また、カラーゴールドが登場したことから、通常のゴールドのことをあえてイエローゴールドと呼ぶ場合もある。

カラードレス

お色直しや二次会などで着用する色の付いた華やかなドレスのこと。デザインや色に決まりがなく、自分らしさを表現できる。カクテルドレスとも呼ばれる。またウェディングドレスのことは、カラードレスと対比させて白ドレスと呼ぶこともある。自分に似合う色調や、演出したいテイストを考え、会場の雰囲気・コーディネートに合わせて選ぼう。

カラーレット

カラーレット(collarette)とは、モーニングコート用のベストのVゾーンの内側に取り付ける白い飾り襟のこと。通常取り外しができるようになっている。慶事の場合のみに着用するものであったが、現在ではほとんど使われることはない。カラースリップともいう。

唐織り

唐織り(からおり)は、地組は三枚綾(幾何学的な織文様で経緯糸のいずれかが二本浮いて三本沈むといったように規則的に織られていく生地)、金銀糸を除く絵緯(えぬき:紋様を表すため緯糸として用いる色糸)は縫取り(刺繍したかのように文様を織り出すこと)にして浮かし、装飾的な美しい文様を織り出した紋織物。

京都の西陣を代表する伝統的な絹織物で、江戸時代の極めて装飾性高い美術織物がその源流です。能衣装として多く用いられる。また装飾を目的とした織物として、神社の戸帳・神輿の飾裂などにも用いられた。

カラット(4C)

カラット(carat)とは宝石の重さを表す単位のこと。重量単位はctで1ct=0.2g。ダイヤモンドの品質を規格化した[[4C]]のひとつに含まれる。ダイヤモンドのブリリアントカットの場合、1ctで直径約6.5mm、0.5ct=約5.2mm、0.3ct=約4.3mmの大きさとなる。婚約指輪なら0.3〜0.5カラットくらいが一般的。少なくとも1/100 までの精度(小数点以下2桁以上)で表すため、カラット数は少なくとも下3桁まで計る。下3桁は四捨五入でなく八捨九入する。

カラットの語源は、昔インドで計量に、どれも重さがほぼ均一で1粒が約 0.2g の黒色のいなご豆 (通称カロブ Carob, 学名 Ceratonia Siliqua)が分銅として使われていた。ギリシヤ語でこの豆をキャラテイオン(keration)と言い、いなご豆1個=1カラットとなったと言われている。

古いカラットの単位は各国で異なっていたため、1906 年に the Congress of Measuresand Weightsに於いてカラットをメートル法に組み入れることになり、以降、順次各国で1ct = 0.2g とするメートル・カラットが採用され、今日に至っている。

K24

24金と読み、純度100%のゴールド(純金)を指す。K18(18/24の意)は純度75%のゴールド。

カリグラフィー

カリグラフィー(calligraphy)とは、ヨーロッパの伝統的な手書き技術。カリグラフィーとは、「Calli(美しい)」と「Graphein(書く事)」というギリシャ語に由来する。カリグラフィーはアルファベットの書道と言われており、専用のペンを使って美しく装飾的なアルファベットを書く技術です。その歴史は古く、6世紀頃ヨーロッパの修道院で、写本が作られるようになったのが起源と言われている。西洋の結婚式の招待状は、カリグラフィーで宛名書きされるのが正式。

仮縫い

仮縫いとは、細部の調整をするために本縫いの前に行う過程のこと。最初はシーチング(比較的粗く平織にした綿布)などの仮の生地を裁断し、しつけ糸だけで仮に縫い合わせた服を試着してみることにより、着用者の体型による補正、サイズの確認、デザイン補正などを行なう。2度目は、本番の生地を使って仮縫いした服を再度試着し、補正の確認をする。これを本仮縫いという。

仮予約

仮予約とは、結婚式を行う会場を最終的に決定する前に、希望の日取りを仮に押さえること。会場によって異なるが仮予約時期は1週間〜10日ぐらいが有効期限。その間に契約するか否かを決める。仮予約期間が終わっても、別のカップルが予約待ちをしていなければ、さらに仮予約期間を延長できる会場もある。仮予約期間中ならキャンセル料は発生しないので、気に入った会場があったら、まず仮予約を入れて日時を確保してからじっくり検討すると良い。

本契約は正式に会場に申し込むこと。5〜20万円程度の内金が必要。本契約後はキャンセル料金が発生する。

側章

側章(がわしょう)とは、フォーマルのパンツの両脇にある飾りのブレードのこと。日本ではタキシードには1本、テイルコート(燕尾服)には2本あるのが正式とされるが、これは日本だけの慣習で、実は燕尾服の場合には、2本ついたものを選ぶのは任意で良いとされる。

ズボンに側章が付けられたのは、18世紀末から19世紀にかけての頃、ナポレオンの軍の軍服のズボンに採用されのが起源とされる。ズボンの形が、キュロット(半ズボン)からパンタロン(長ズボン)に変って間もなく、兵種毎の色分けに用いられた。

簪(かんざし)

簪(かんざし)とは、着物を着たときに髪に挿す飾りの一つ。古代には髪に生花を挿し、これを挿頭花(かざし)と呼んでいた。奈良・平安時代には釵子(さいし)といい金、銀、銅などの棒を折曲げた二本足のものとなる。鎌倉・室町時代になるにつれ女性の髪かざりとして発展し、江戸時代に日本髪結びが複雑になるに合わせて、より装飾的なものとなっていく。「かみさし」がなまってかんざしとなったという説がある。

簪のことを笄(こうがい)とも呼ぶ場合があるが、実は別のものである。簪は笄に耳掻きをつけたものが源流とされる。白無垢の時はべっこうの簪、色打掛では華やかなさんごに真珠や金の細工がされたものなどがよく使われる。

鑑定/鑑定書

鑑定とは、鑑定機関の宝石鑑定士が4Cを基準としてダイヤモンドの品質を評価し、等級づけをすること。それを証明した品質保証書を鑑定書という。鑑定書のことをグレーティングレポートとも呼ぶ。通常「ソーティング」と呼ばれる業者間取引用の鑑定書を最初に出す。ソーティングはサイズもコンパクトで、袋になっていて中にダイヤモンドを入れる。小売店に卸された時、もしくは一般に販売された時に、再度鑑定機関に持ち込み、正式な鑑定書を発行して貰う。

消費者向けの鑑定書は、ハードカバーでサイズも大きなものになり 、ダイヤモンドの写真が貼られている。4Cの詳細や他の鑑定結果が記されている。ハート&キューピッドが出ているダイヤモンドには通常、プロポーションレポート(サブレポート)という、ダイヤモンドに特殊な証明を当てて撮影した写真付のレポートが付く。

鑑定機関

ダイヤモンドの鑑定機関は日本国内では、AGL(宝石鑑別団体協議会)に加盟する鑑定機関(業界用語でA鑑と言う)が特に信頼性が高く、GIA(米国宝石学会)基準をベースとしたAGL基準で厳正に鑑定されている。具体的には、CGL(中央宝石研究所)、GAAJ(全国宝石学協会)、DGL(ダイヤモンド・グレーディング・ラボラトリー)、GTC(日本ジェム・テスティング・センター)、などが、AGL基準のダイヤモンドルースの鑑定機関として市場での信頼性が高く、良く使われている。ただし、鑑定機関により評価基準が微妙に異なるため、同じダイヤでも結果が異なる場合もある。

GIA-JAPAN(AGTジェム・ラボラトリー)だけは、AGL基準ではなく、GIA(米国宝石学会)基準でグレーディングを行っており、その厳格さで定評がある。AGTのカット表示はGIAクラス別ガイドラインに準ずるクラスの表記と、AGT独自基準の日本国内通称表記(EX,VG,Good,Fair)でGIA基準での表記とは異なる。

乾杯

乾杯は披露宴の進行上、披露宴にて主賓の祝辞、ケーキ入刀に続いて行われるのが一般的。新郎新婦の新しい門出を祝い、二人の幸せと両家の繁栄を祈り乾杯を行う。乾杯の音頭は、準主賓にお願いする場合が多いが、媒酌人がとる場合、祝辞を述べた主賓にお願いする場合もある。乾杯の際はゲスト全員が起立し、乾杯の発声と共にグラスを目の高さまで上げ、グラスに口をつける。乾杯酒の種類には特に決まりは無いがシャンパンが一般的。乾杯の後、祝宴に移り食事・歓談が始まる。

【出典:ウエディング用語辞典
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