ウエディング用語辞典

ビールサーブ

野球場などで売り子が背負っているランドセル型ビールタンクを新郎が背負い、ゲストにビールを注いで回る演出。ゲストとの会話を楽しんだり、一緒に写真を撮ったりできる。新婦は新郎と一緒に回りながらゲストに挨拶したり、おつまみを配ったりする。お色直し後の新郎新婦再入場の際に行われることが多い。少人数での披露宴、レストランウエディングやカジュアルなパーティなどに適している。ビールタンクはビール樽に運搬用のショルダー一式を合わせると15〜20kgにもなるため、新郎は体力が必要である。

控室

結婚式が始まるまでの間、列席者が待機する部屋。親族控室、ご両家控室ともいう。両家別々に控室が用意されている場合と、披露宴までのウェイティングスペースとして、ひとつの控室が用意されている場合がある。ウェルカムドリンクを振舞ったり、両家親族紹介を行うための場所として用いられる。控室を設けていない場合はロビーのソファーや、スペースを区切って控室として待機して頂く場合もある。

控室料

結婚式にて控室を利用するための費用。控室料は一室1万〜5万円程度。両家親族ごとに2部屋の場合と、まとめて一部屋の控室にする場合がある。セットプランには含まれていることが多い。

ピークドラペル

ピークド(peaked)は、先のとがった、尖頂のあるという意味。ラペル(lapel)は、ジャケットの下襟(したえり)、襟の折り返し、折り襟の意味。 ピークドラペル(peaked lapel)は、ゴージ(gorge:上襟と下襟の接点にある切り込み)が逆三角で、下襟の先端が上に向かっているもの、先の尖っているもの。ダブルスーツは基本的にピークドラペル、またドレッシーなスーツのにもピークドラペルが多用されている。日本語では「剣襟」と呼ばれる。また、礼服にダブルスーツが多いことから、礼服のことを「剣もの」と呼ぶこともある。通常襟穴(ラペルに付くかがり穴)は左側に一つあるのが普通だが、ピークドラペルの場合、襟穴が左右のピークに付くことが多い。ピークドラペルのスーツは体を細身に見せてくれる効果がある。

引き上げ

花嫁が結婚式終了後、ドレスや着物の衣装を脱いで、メイクを落とし、髪を直して元通りの状態に戻してもらうことを「引き上げ」という。逆に花嫁の身支度を準備をすることを支度という。和装の引き上げはドレスに比べると、着物を脱がせるのもカツラを片付けるのにも専門的な知識と手間がかかるので、プロに頼む必要があるが、ウエディングドレスの場合、自分で引き上げても構わない。これにかかる費用を引き上げ料という。

引き上げ料

花嫁が結婚式終了後、ドレスや着物の衣装を脱いで、メイクを落とし、髪を直して元通りの状態に戻してもらうことを「引き上げ」という。これにかかる費用を引き上げ料という。逆に花嫁の身支度を準備をすることを支度という。美粧着付、美容着付ともいう。それにかかる費用が支度料。

引き上げ料はヘアメイク料や美粧着付料に含まれていることが多いが、会場によっては引き上げ料として別項目に分けられており、費用も別料金の場合もある。和装の引き上げ料はドレスと比較して、着物を脱がせるのもカツラを片付けるのにも専門的な知識と手間がかかるので、高めの料金設定になっていることが多い。ウエディングドレスの引き上げの場合、予算がない人は自分で直しても構わない。パッケージプランを利用する場合はセット料金内に含まれている。

挙式と披露宴会場が異なる場合、二次会をレストランなどに移動して行う場合など、支度と引き上げが別の場所になると、出張料金やスタッフの交通費が掛かることもある。また、引き上げの時間が遅くなるため、スタッフの拘束時間によって延長料金を取られることもある。

引菓子

披露宴の列席者へ引出物と一緒に持ち帰っていただくお菓子。披露宴のお膳のお裾分けの意味があり、列席者が帰宅後、家族と分かち合うためのお土産的でもある。夫婦には合わせて一つでよい。金額は1,000〜1,500円程度のもので、日持ちも良いものが選ばれる。洋菓子でも和菓子でも構わない。洋菓子ではバウムクーヘンやフルーツケーキ、焼菓子など、和菓子では上用饅頭や松竹梅などの縁起物を模った干菓子(らくがん)などが一般的だが、最近では、有名店の焼菓子や新婦の手作り菓子などを入れる人も増えている。ちなみに皇室の結婚式では、伝統的にボンボニエールに金平糖を入れたものが引菓子として用いられる。

引出結納

引出結納(ひきでゆいのう)とは、東海地方三河地区や九州地方で行われる結納返しのこと。

通常、結納金の返礼金は、袴料として頂いた結納金の金額の一割を、酒肴料は頂いた酒肴料と半額もしくは同額をお返しする。もしくは結納金のお返しに、新郎に背広や時計などの結婚記念品を贈る場合もある。

新郎側から頂いた結納品は、紅白の包みを松葉色の包みに改めて引出結納を納める。これを「色替え」という。水引・箱・白木台・風呂敷などは再利用する。目録や熨斗・末広などの結納返しの品は新たに用意する。

東海地区では、通常は「荷送り」と呼ばれる道具納めの日に行う。荷送りは女性側が家財道具などを新居へ運び入れることで、飾り付けをしたトラックに婚礼の荷物を載せて挙式2〜3週間前の吉日の午前中に行う。その際、新郎本人への土産として結婚記念品を、御家族への土産として身の回りのものを、御先祖へのお土産として線香などを持参する。最近は結納と同時に、引出結納を済ましてしまうケースも増えている。

九州では元々結納返しの習慣は無かったが、最近は引出結納を行う場合が増えている。引出結納は、結納当日に行う場合が多く、現金を返すよりも結婚記念品を贈るケースが多い。

引出物

披露宴の列席者へ、お祝いのお裾分けと、感謝の意を込めて贈る品物。披露宴終了後、引菓子と共にお持ち帰り頂いただく。引出物に引菓子を含めて2〜3品が一般的。金額は引出物・引菓子合わせて4,000〜6,000円程度が多い。夫婦には合わせて一組で構わない。

昔は割れ物などの縁起が悪いものは避けられていたが、昨今は特に気にせず自由に選ぶ傾向にある。ゲストが欲しいものを自由に選べるカタログギフトも最近人気がある。地方独特の引き出物の風習があるので、事前に両家に相談しておいたほうがよい。親族、上司、友人とゲスト別に内容を分けても良いが、引出物はお土産なので金額は同額程度のものを選ぶようにする。奇数になるように選ばれることが多いが、これは、奇数が割り切れないことから、二人の仲が決して割れないように縁起を担いだもの。

引出物の由来は平安時代。招待したお客様にお土産として馬を贈る習慣があった。馬は庭に引き出してから贈られたため、後に「引き出す」という言葉が、物を贈る意味として使われるようになる。そこから、大切な人への贈物を「引出物」と呼ぶようになる。「出したものを懐に引っ込めて頂く」という意味が転じて「引出物」の由来になったとも言われている。また、引きは長引く、長く続くとの意味の縁起言葉でもある。

引出物持込料

引出物を会場で頼まず、外部で購入して持ち込む場合に発生する費用。引出物を保管しておくための費用で、一般的に引出物一個あたりにつき500円程度の費用がかかる。引菓子を会場で購入すれば、引出物の持込料はサービスになったり、ギフトショップによっては持込料の一部を負担してくれる場合もある。持込料が掛かっても外部ショップで購入して持ち込んだ方が安く済むことも多い。

ピケフロント

ピケフロント(pique front)とは、ドレスシャツのブザム(胸部)の切り替えに、糊づけされたコットンピケを用いたデザインのこと。ピケ(pique)とはフランス語で「突き刺す」という意味で、登山のピッケル、氷を砕くアイスピックなどに派生した言葉。服飾においての「ピケ」とは、布地に縄を密に並べたような畝(うね)を出した織物のこと。針を突き刺して筋を付けたような凹凸ができることからピケと呼ばれる。ピケは、浮き出し織り、ピケ織りとも呼ばれる。

美粧

美粧(びしょう)とは、美容、ヘアメイクのこと。顔のメイクだけでなく、二の腕や背中などの気になるところにもファンデーションを塗ってくれる。ブライダル業界では美容という言葉を使うよりも、美粧ということが多い。美容室のことを「美粧室」、美容料のことを「美粧料」という。

美粧着付料

花嫁の美粧(ヘアメイク)と衣裳の着付(支度)にかかる費用。美粧と着付が別々に項目分けされていることもあるが、美粧着付とまとめてあることが多い。お色直しなどで着替えたり、ヘアメイクを変える際には追加料金が掛かる。パッケージプランには美粧着付料は含まれていることが多い。

ビスチェドレス

ビスチェとは、ストラップ(肩紐)のない、丈がウエストまであるロングライン形のブラジャーのこと。ビスチェは、フランス語で"Bustier"と書き、ストラップ(肩紐)のない丈の短い下着を意味する。元々はインナーであったものがアウター化したもの。インナーの中でも、装飾的でセクシーなブラジャーである。ワイヤーを使用し胸の形を整えて、上半身のシルエットを強調する、体にフィットしたデザインのものが多い。現在ではストラップのないキャミソールもビスチェと呼ぶようになっている。

肩紐がなく、首から指先まで素肌を露出するビスチェは、アームラインを長く細く見せる効果がある。また、デコルテ(首から胸元にかけての空き)が広いため、バストを強調し、アクセサリーが映えて見える。ビスチェドレスはビスチェとスカートを組み合わせたドレスの総称。本来は肌を見せない方が良いとされるウエディングドレスだが、最近はビスチェドレスも人気がある。ビスチェに上着がセットになっていて、2Wayドレスとして着こなせるものもある。

筆耕

筆耕(ひっこう)とは、招待状の宛名書き、席札の名前、案内の看板などを毛筆で写字代行すること、またはそれを書く人のことを指す。筆耕料は代筆をして貰う料金で、招待状の場合、基本的に招待状とは別料金で、会場に頼むと1通あたり150〜200円程度。席札には筆耕料が含まれていることが多い。シルバーセンターなどで安く筆耕を請け負ってくれるサービスもある。

ビデオ上映

新郎新婦の生い立ちやゲストとの思い出のビデオを上映すること。写真を編集してスライドショーとして映像化したりもする。披露宴に来られなかった方からのビデオレターを流すこともある。最近は、様々なエフェクトを施したり、ドラマ仕立てに編集したものなど、凝った志向のものも多い。パソコンを使って自分たちで製作する人も増えており、編集ソフトや素材集も各種販売されている。

歓談中やお色直しの中座の際に流されることが多い、最近定番の演出。映像と共に新郎新婦が入場したり、披露宴の最後にゲストや世話になった方々の名前を流すエンドロール・スタッフロールを上映する場合もある。

ビデオ撮影

挙式・披露宴の模様をビデオに撮影してもらうこと。専門の業者に発注するか、ビデオカメラを持っている列席者に依頼する。会場により、外部業者の持込や、チャペル内でのビデオ撮影を禁じている場合もあるので事前に会場へ確認しておくとよい。専門業者の場合、DVD-CAMという業務用カメラで録画してくれたり、照明付きなど高画質での撮影が可能で、編集も行ってくれる。保存形式はVHSだけでなく高画質・高音質のDVDが選べる。列席者に頼む場合は、三脚が必需品。固定して撮影ができるとブレもなく、撮影者は撮影中でも食事や歓談を楽しむことができる。

ひとつ石

リングの真ん中にセンターストーンを一粒だけ配したデザインのリングのこと。英語でソリテア、フランス語でソリテールという。ソリテアの立て爪リングは、エンゲージリングの定番。プラチナの立て爪リングの「ティファニーセッティング」が有名。

ビブカラー

ビブ(bib)とは「よだれかけ、胸当て」の意味。ビブカラーとは、前衿が後ろより長く垂れ下がった装飾的な衿のこと。セーラー服の後ろ衿を前に持ってきて、真ん中が分かれて衿になっているものが代表的なデザイン。

ビュッフェ

ビュッフェ(buffet)とは、立食の、セルフサービスのという意味。ビュッフェとは、料理はビュッフェテーブル(元卓)にまとめて載せられており、食べ放題形式で提供される食事サービスのことで、自分で料理を取りに行く立食スタイル。たいていの料理は大皿に盛り合わせてある。壁際に椅子などが用意されており、立食だけでなく椅子に座って食べることができる場合が多い。ビッフェ、ブッフェともいう。

バイキング料理ともいうが、これは和製英語で、同義語はスモーガスボード(smorgasbord)という。語源はスウェーデン語の smorgas(パンとバター)と bord(テーブル)の合成語。

ビュッフェパーティ

料理をビュッフェ形式にしたパーティスタイル。料理は大皿に盛り合わせて、ビュッフェ台に並べられており、セルフサービスで自由に取ってもらう。壁際に椅子などが用意されており、立食だけでなく椅子に座って食べることができる場合が多い。

立食形式のビュッフェのほか、着席形式のビュッフェもある。着席ビュッフェは、料理はビュッフェ台まで取りに行き、自分の席に持ち帰って食べる。大皿料理のため調理の手間が軽減でき、一人一人に配膳する手間がないのでスタッフも少人数で済むため、コスト削減になる。着席ビュッフェは、カジュアルな結婚披露パーティや会費制のパーティに適している。

ビュッフェは、ゲストが料理を取りに動き回るので、ゲスト同士の交流が図りやすく、会場の雰囲気も和やかになる。基本的に料理はコース料理で、デザートだけビュッフェスタイルにするデザートビュッフェや、その場でシェフが料理を取り分けてくれるサービスなども人気がある。

披露宴

披露宴は、挙式後に親族や上司、恩師、友人などをもてなす宴席。結婚を誓う儀式が結婚式で、結婚した二人の晴れ姿をお披露目する宴席が披露宴。披露宴の内容は、披露式と宴で構成されている。披露式は新郎新婦の紹介、挨拶、来賓の祝辞、ケーキカット、乾杯までの新郎新婦を披露する儀式。乾杯の後、料理が運ばれゲストをもてなす宴となる。席順は、メインテーブルに近い席ほど、主賓などの格の高いゲストの座る上座となり、新郎新婦に縁の近い者ほどメインテーブルより遠くの席になるため、両親は会場の一番端の下座に座る。

結婚式の主役は新郎新婦の二人だが、披露宴は親しい方々を招待して、今までの感謝を示し、これからの付き合いをお願いする場であることを踏まえて、ゲストに心配りをするように。

披露宴の起源は、明治に入ってから。明治以前は挙式や披露宴の形式はなく、武家では結納、嫁入りの儀式が行われていたものの、庶民は婿入りの通い婚で、家督相続の際にお披露目の祝宴を設けるのが一般的であった。明治維新で文明開化された折に、神前結婚式と披露宴が始まったのが由来とされる。西欧の婚姻はキリスト教の神様の前に結婚を誓うことから転じて、日本の神様の前で結婚を誓う神前結婚式が生まれ、披露宴は西欧の洋食正餐を真似たものであった。明治時代の上流階級は、率先して西欧文化を取り入れており、鹿鳴館スタイルと呼ばれるムーブメントがあった。披露宴は彼らにとって、身に着けた洋式正餐でのマナーや社交の成果を発揮するための場でもあった。

庶民に披露宴の習慣が浸透するのは戦後の高度成長時代に入ってからである。当初は披露宴を行えるような設備の充実したバンケットは都心のホテルにはあったが、地方都市にはほとんどなかった。昭和40年代から、地方にも公共施設が増えだし、冠婚葬祭互助会という組織が生まれて、専門式場も立てられるようになり、披露宴が全国に普及して行く。

ピンクゴールド

金に銀、銅、ニッケル、パラジウムなど他の金属を加えて作られる金のカラーバリエーションのことを総称してカラーゴールドと呼ぶ。混入する金属の種類によって色が変わり、銅の比率が多いとピンクゴールドになる。他に、銀の比率が多いとイエローゴールドに、ニッケルまたはパラジウムを混ぜるとホワイトゴールドになる。ピンクゴールドは色合いが日本人の肌の色に近く、手元の血色も良く見えるとされ、最近人気が出ている。

【出典:ウエディング用語辞典
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