ウエディング用語辞典

ボイル

ボイル(voile)とは、強い撚りをかけた細い強撚糸(ボイル糸)で織った、目の粗い薄手の平織り物。軽くて透けて見えるが、糸の撚りで乱反射するため可視性は低い。絹やレーヨンなどの生地を使用し、ドレスやカーテンによく用いられる。通気性がありシャリ感があるので夏用素材にも向いている。経糸・緯糸ともに撚り糸を使用したものを本ボイル、緯糸のみに使用したものを半ボイルと言う。

芳名帖

芳名帖(ほうめいちょう)とは、結婚式・披露宴に来て頂いたゲストの方々に受付にて名前や住所を書いてもらうもの。芳名帳、ゲストブックとも言う。招待客にカードを配り、連絡先とメッセージを書き込んでもらって後で回収するケースもある。普通は、新郎側用と新婦側用の2冊用意する。また、記入用の筆ペンやサインペンなどは、会場で貸してもらえず自分たちで数本用意する必要がある。最近は洋風のゲストブックも増え、それに合わせてペンやペンスタンドまでコーディネートするこだわりカップルも増えている。また、無地のぬいぐるみの体にサインして貰うこともある。

ポージーリング

ポージーリング(posy ring)とは、短い詩や愛の言葉やメッセージをリングの表面や内側に刻んだ指輪のこと。恋人への誓いの言葉や、普段想っていても言えない言葉をリングに込めて、マリッジリングとして交換したり、記念日のプレゼントとして贈るカップルも多い。ポージーは英語で小さな花束を意味する言葉だが、語源はフランス語の「posie」で詩を意味する言葉。

類義語のメッセージリングは、二人にしか分からない暗号や言葉などのメッセージを刻んだ指輪のこと。

ホースシュー

ホースシュー(horseshoe)とは、馬の蹄につける蹄鉄のこと。ヨーロッパでは古来から、悪魔を追い払う力があると信じられ、馬の蹄鉄を戸口などにかけておき護符として用いられていた。また、上向きに開いていることから、幸運を呼び寄せ、こぼれないように守るラッキーシンボルアイテムとも信じられ、アクセサリーなどとして愛用されている。ウエディングでは、パーティ会場の入り口に飾ったり、新郎のタイピンとして着けたり、ラッキーチャームとして用いるなどのアイディアで使われる。

ボータイ

ボータイとは蝶ネクタイのこと。ボータイは棒タイと勘違いされることがあるが、本来は英語の"bow tie"からきており、"bow"は曲げる、"tie"は結ぶという意味で、合わせて蝶ネクタイの事を指す。テールコート(燕尾服)には白無地の蝶ネクタイを、タキシードには黒無地を合わせる。カジュアルなパーティやお色直しには、スーツの色に合わせてカラフルな蝶ネクタイやアスコットタイを用いても良い。

ボートネック

ボートネック(boat neckline)とは、緩やかな曲線で両肩に向けて横に広く開いた、浅い船底型の襟ぐりのこと。鎖骨に沿ってカーブを描く襟の形が、船底の形のように見えることからボートネックと呼ばれる。くられ方が浅く、首周りの露出が比較的少ないのが特徴。くり方によっては首元をすっきり見せ、鎖骨をきれいに見せる効果がある。

ボートネックの代表的なものはバスクシャツだが、ドレスにもよく用いられる。バスクシャツとは、スペインのバスク地方の船乗りたちが愛用していたハンドメイドの実用服に由来するボーダーのロングスリーブのTシャツのこと。

ボールブーケ

ボールブーケ(ball bouquet)とは、花材をボールのような球状に丸くまとめ、リボンなどの持ち手を付けたデザインのブーケのこと。可愛らしく軽やかな雰囲気のブーケで、比較的ボリュームの少ないドレスと相性が良い。レストランウェディングやカジュアルなウエディング、二次会などに向いており、お色直しでも人気がある。バックのように腕に掛けたり片手で持てるため自由度が高く、アクティブに歩き回り動くことの多い花嫁に適している。

保管料

式場で用意されているアイテムを利用せずに、外部業者を手配したり自分で用意したアイテムを持ち込み、保管してもらう際に発生する料金。持込料とも言う。一般的に引出物や引菓子を持ち込む場合は1品あたり300〜500円程度かかる。片方を式場提携の店で購入すれば保管料がかからない場合もある。衣装を持ち込む際には管理手数料として、保管料が1万円から数万円かかり、会場によって幅がある。

保管料というが保管のためのコストというよりも、会場の売り上げを補填する方法として用いている慣習的なものとも言える。持ち込み自体を禁止している会場もあるので、事前に確認しておく必要がある。もちろん持ち込む自由な会場もあるので、オリジナルウェディングなどで持ち込みたいアイテムがある場合は、会場探しの時点でそういった会場を検討して選ぶと良い。

牧師

プロテスタントのキリスト教聖職者の呼称。プロテスタントの教会式結婚式を執り行う司式者。イエスキリストが自分のことを羊飼いの牧者にたとえたことに由来している。カトリックの聖職者は神父と呼ばれる。ホテルや式場、独立型のチャペルなどは、プロテスタントの場合が多い。また海外で結婚式を挙げられる教会も、ほとんどはプロテスタントである。

ポケットチーフ

ポケットチーフ(pocketchief)とは、上着の胸ポケットに入れる装飾用ハンカチーフのこと。正礼装のテイルコート(燕尾服)・タキシード・モーニングの場合は、白色の麻か木綿のチーフを、スリーピークに折って用いる。準礼装には麻、綿、絹の素材のものを用いて、チーフの色はカップルの女性のドレスの色に合わせるのが一般的。

ポケットチーフの折り方・挿し方には、ツーピーク、スリーピーク、トライアングラー、TVフォールド(スクエアフォールド)、パッフドスタイル(アイビーフォールド)、クラッシュドスタイル(ペタルトリートメント)などがある。

ポチ袋

結婚式当日にお世話になるスタッフへ渡す心付けや、遠方からのゲストへ渡すお車代を入れるための封筒のこと。表書きは心付けならば「寿」、お車代には「御車代」と書く。ポチ袋の「ポチ」とは祝儀・心付けを意味する関西地方の方言で、芸者や仲居に渡すものであった。「ポチ」とは「これっぽっち」と言うように、不足をあらわしたり、「少ない」という意味があり、小額の祝儀のことから由来するとされる。心付けはスタッフへの感謝に加えて、幸せのお裾分けの意味もある。心付けの金額は3,000円〜1万円が相場だが、必ずしも渡さなければならないものではない。ポチ袋は多めに用意しておくと良い。

ポリッシュ

ポリッシュ(polish)とは、地金の仕上げ方法のひとつで鏡面仕上げのこと。表面を磨き上げ、鏡のようにつるつるして光沢がある。ブライダルリングでは最もよく見られる仕上げ方法。ポリッシュ(polish)とは、英語で名詞の磨くこと、自動詞の〜を磨く、研磨するという意味。

彫り留め

彫り留めとは、地金に直接宝石を埋め込んで宝石を留める方法。「鏨(たがね)」と呼ばれるノミを使用して地金面を数箇所彫り、宝石を埋め込み、起こした爪で石を留める。小粒のメレ石を留めることによく用いられる。鏨の彫り跡の形状から様々な名前が付けられており、マス留め、レモン留め、チョコ留め、後光留めなどの種類がある。

ホルターネック

ホルターネック(halter neckline)とは、前身頃から続いたストラップやバンドを首に回したデザインのこと。胸元から続いた紐や布地を、後首で結んだり留めたりするため、袖が無く、腕や肩や背中が大きく露出する。イブニングドレスや水着、サマーウェアなどに良く見られるデザインで、バックスタイルを美しく見せたい人に向いているデザイン。ホルターとは、牛馬の口に付けて引く端綱(はづな)の意味で、腹掛けのように首から胸元を吊るしたように見えることからホルターネックと呼ばれる。

ボレロ

ボレロ(bolero)とは、ウェストよりも丈の短い前開き型のジャケットのこと。打ち合わせがなく前を開けて着るのが特徴で、襟がないことが多い。袖付きのもとの袖無しのものがあり、婦人や子供用の上着として用いられる。ウェディングシーンにおいては、ドレスの上にボレロを羽織り、2Wayドレスとして着こなしたり、カトリックなどの厳格な教会式結婚式において肌の露出を控えるために用いられる。

ボレロは元々、スペインの舞踏音楽または舞踏そのものを意味し、闘牛士の衣装に代表される男性が着用していた民族衣装の上着が原型とされる。

ホワイエ

ホワイエ(foyer)とはフランス語でたまり場や団らんの場、暖炉の意味。ホテル・劇場などの建物の入口からホールの間に設けられた広い空間のことで、客の待ち合わせや休憩、歓談のための社交の場として使用される。英語のロビー(lobby)と同義で使われることが多い。

結婚式において、披露宴やパーティが始まる前にゲストが待機し、歓談してもらう為のスペースとしてよく用いられる。待ち時間にウェルカムドリンクを振舞ったり、新郎新婦のプロフィールを配ったり、ゲストに新郎新婦へのメッセージを書いてもらったりするなどの演出を行うこともある。

ホワイトゴールド

ホワイトゴールドとは、純金に白色の貴金属を混ぜて合金にしたもの。通常の18金は75%が金で、残りの25%は銀と銅の合金だが、ホワイトゴールドは銀、銅の他にパラジウムやニッケルなどを混ぜる。日本では18金が一般的だが、欧米では14金(金の純度58.3%)が多い。ホワイトゴールドはK18WG、K14WGなどと表示される。

パラジウムは高価だがアレルギーを起こしにくく、逆にニッケルは安いが比較的アレルギーを起こしやすい性質があるので肌の弱い人は注意が必要。パラジウムが多いと柔らかい白に、ニッケルが多いと強い白になる。

多くの場合、表面にロジウムメッキが施されている。ロジウムメッキの利点は、地金の表面を保護して傷を付きにくくし、鏡面性に優れており、より白く輝かせることができる。中にはイエローゴールドにロジウムメッキを施しただけの粗悪品もあるので、安いものは気をつけたほうがよい。

ホワイトタイ

ホワイトタイ(white tie)は、白の蝶ネクタイのこと。また、男性の夜の正礼装であるテイルコート(燕尾服)のことを俗にホワイトタイと呼ぶ。テイルコートには、白の蝶タイが必ず着用されることから、ホワイトタイと言えばテイルコートを指すようになった。ドレスコードに「ホワイトタイ」とあれば、テイルコートを正しく着こなす必要がある。

ボンネ

ボンネとは花嫁のヘッドドレスのひとつ。英語のボンネット(bonnet)の略で、柔らかい布や毛糸で作られたつばのない婦人用のヘアキャップの総称。多くは幅広で厚みがある小判型をしており、ウェディングドレスに合わせて白っぽい布張りにレースやパールビーズで装飾を施してある。クラシックで清楚でエレガントなイメージを演出できるヘアアクセサリー。ヘアをシニョンなどのアップスタイルにして、その上につけるのが一般的で、頭のトップよりもやや後頭部寄りにつけるとバランスが良く美しく見える。ベールやヴィッグ(つけ毛)の境目を隠すためにも役立つアイテム。

ポンパドール

ポンパドール(pompadour)とは女性の髪形のひとつで、前髪を大きく膨らませて高い位置でまとめ、ピンやバレッタなどで留めたヘアスタイルのこと。女性版のリーゼントのような形。襟足もあげて、後頭部でまとめるのが正式なスタイルとされる。フランス国王ルイ15世の愛妾、ポンパドール夫人の髪型が名前の由来。

ポンパドール夫人は貴族出身ではなく、本名はジャンヌ=アントワネット・ポワソンと言うが、その美貌からルイ15世の寵愛を受け、ポンパドール侯爵領を賜ったため、ポンパドール夫人と呼ばれるようになった。ポンパドール夫人は文化芸術の保護・発展に力を注ぎ、ロココ王朝のトレンドリーダーでもあった。当時の貴族の女性はこぞってポンパドール夫人のファッションを真似、その髪型をポンパドールと呼ぶようになった。

ボンボニエラ

イタリアではドラジェのことをコンフェッティ(confetti)と呼ぶ。イタリアではコンフェッティを5粒にまとめたもの配る習慣があり、コンフィエッティ入れをボンボニエラ(bomboniera)と呼ぶ。ちなみにドラジェはフランス語。ボンボニエラには陶器や銀製のものから、単にドラジェをレースに包んだものまで、様々な種類がある。5粒のドラジェにはそれぞれ、「幸福」「健康」「富」「子孫繁栄」「長寿」という願いが込められている。

本予約

本予約は結婚式を行う会場に正式に申し込みをすること。この本予約の前に希望の日取りを仮押さえすることを仮予約と呼ぶ。本予約後、正式に本契約を交わす。会場によって異なるが本契約には5〜20万円程度の内金が必要。本契約後の取り消しは結婚式までの期間に応じてキャンセル料金が発生する。

【出典:ウエディング用語辞典
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