ウエディング用語辞典

大安

六輝(六曜)のひとつ。「大いに安し」の意味。万事において終日吉とされており、すべてが穏やかに運ぶ大変おめでたい日。六曜の中で最も吉の日とされる。特に婚礼は大安の日を好んで行われることが多い。予約も集中しやすいので、大安を希望するなら早めの行動が必要。「たいあん」が一般的な読みだが、「だいあん」ともいう。かつては「泰安」と書いていた。

体重ベア

生まれたときの体重と同じ重さに作られた熊のぬいぐるみなどのこと。ウエイトベアともいう。披露宴最後のクライマックスシーンにて、両親への花束贈呈の代わりに贈られるアイテムの一つ。ぬいぐるみの足の裏に名前や体重を刺繍で入れたりする。

ダーズンローズ

ダーズンローズ(dozen rose)とは、1ダース(12本)のバラのこと。欧米においてダーズンローズの花束を恋人に贈ることで幸せになれるとされている習慣がある。12本のバラには各々に意味があり「感謝・誠実・幸福・信頼・希望・愛情・情熱・真実・尊敬・栄光・努力・永遠」を象徴している。ダーズンローズはこれらを全てまとめてあなたに誓います、という代物。12月12日はダーズンローズの日。バラの品種にもダーズンローズという名前のものがある。

ダーズンローズウエディング

挙式のとき新郎から新婦への愛のしるしとして12本のバラのブーケを贈り、改めてプロポーズする。新婦は『YES』の返事の代わりにブーケの中から一輪のバラを抜いて新婦の襟に挿し返す。このセレモニーを含む結婚式をダーズンローズウエディングと呼ぶ。12本のバラには各々に意味があり「感謝・誠実・幸福 ・信頼・希望・愛情・情熱・真実・尊敬・栄光・努力・永遠」を象徴している。新婦は新郎へ自分が一番贈りたい言葉のバラを選ぶ。各テーブル名をこのバラの意味と一緒にするアイディアもある。

日本においてダーズンローズウエディングが行われるようになったきっかけは、著名なブライダルデザイナーの桂由美がバラをテーマとした『薔薇づくし』の婚礼プラン「ダーズンローズウエディング」を企画したことが始まり。

タイトスリーブ

タイトスリーブ(tight sleeve)とは、腕にぴったりと合った緩みの少ない細い袖の総称。主にワンピースなどに用いられる。フィッテッドスリーブとも呼ぶ。

ダイヤモンド

ダイヤモンド(diamond)とは、地中深く眠っていた炭素が、何千年もの時をかけて地球内部の高温高圧力によって生成される、8面体構造を持つ炭素の結晶のこと。ダイヤモンドの硬度は10で、自然界に生成される全鉱物中最高の強度をもつ。「なにものにも征服されない」という意味のラテン語の「アマダス(adamas)」がダイヤモンドの語源。金剛石、ダイアモンドともいう。

初めて人類がダイヤモンドと出会ったのは紀元前4世紀頃の古代インドと言われている。紀元前1世紀頃ギリシアに伝わり、さらにローマ帝国全土にまで広まっていく。当初は風化浸食された原岩が河川で運ばれ堆積したものから採取されていた。中世、ルネッサンス時代を経て15世紀に至るまではダイヤモンドの産地はインドだけだったが、その後、ブラジルでもダイヤモンドが発見される。19世紀に入って南アフリカで原石が発見され、ダイヤモンドのシンジケートであるデ・ビアス社によって独自の販売機構が確立されるようになる。現在では、世界のダイヤモンドの産出量の85%をコントロールして、市場価格を安定させている。近年は、主に、アフリカ大陸、オーストラリア、ロシアなどで発掘されている。ちなみに、ダイヤモンドの原石を含む、カンラン石と雲母を主要構成鉱物とするマントル起源の火成岩は、発見された南アフリカの町の名「キンバレー」にちなんで「キンバーライト」と名付けられている。

15世紀に、ダイヤモンドの粉で磨くことで輝きが増すことが発見され、17世紀にはブリリアンカットが考案された。ブリリアントカットのダイヤモンドの品質は、カラット:Carat(重量)・カラー:Color(色)・クラリティ:Clarity(透明度)・カット:Cut(研磨)の4つの基準により鑑定される。その頭文字が全てCで始まることより『4C』と呼ばれる。

「最も硬いもの」「永遠に輝く」「永遠に美しい」という性質から、婚約指輪としてよく用いられる。また、ダイヤモンドは4月の誕生石とされている。

高砂

高砂(たかさご)とは、披露宴での新郎新婦が座る席のこと。メインテーブルのこと。ゲスト席より一段高く、金屏風の前にふたりが座る。最近では、金屏風の変わりにジョーゼット装飾にしたり、あえて高砂を作らずに壇や金屏風を外し、ゲストと近いレイアウトでふたりの席を設けるカップルも増えている。

高砂とは、兵庫県高砂市にある高砂の浦で、老松の精が相生『相(あい)ともに生まれ、生きて老いるまで』の老夫婦になって現れたという故事にならった能楽曲で、国と民の繁栄を主題とし、その一部は婚礼などの祝儀で謡われる。

また高砂とは、人生でいかなる困難があっても、人は元の姿に必ず戻っていく(つまり、めでたいところに納まる)という意味もある。高砂の松というのは、芽が出てから様々な風雪に遭って幹が曲がっても、頭の部分は根元と同じ場にある姿のことを言う。

これらの意味から、夫婦が一生添いとげるようにという願いを込めて婚礼の席で用いられる。

タキシード

タキシード(tuxedo)は元々は夜の準礼装とされているが、本来の正礼装の燕尾服はもはや前時代的な衣装となり、近年は正礼装もタキシードが一般的になってきている。また、夜のみの礼装ではなく、昼から着用可能になってきている。ブラックタイと言うとタキシードを指す。タキシードはアメリカの呼び方で、イギリスではディナージャケットと呼ばれる。

■タキシードの最も正式な着方

  • ジャケット: 黒無地のタキシードジャケット。シングル、ノーベンツ、鼓釦一つ掛け。襟はショールカラー(ヘチマ襟)ピークドラペルのどちらでも良いが、ショールカラーがオーソドックスな形。
  • ズボン: 脇の縫い目に沿って側章(ブレード)が縫い付けられている。
  • シャツ: 立襟(立カラー)ヒダ(プリーツ)胸・両穴本カフスシャツまたは、立襟・イカ胸・両穴シャツ。
  • タイ: 黒の蝶ネクタイ。素材はシルクサテン。
  • カマーバンド:  黒無地。ダブルのタキシードの場合はカマーバンドは不要。
  • サスペンダー: 黒を使用。ベルトは使用しない。
  • カフスボタン: ブラックオニキス、または黒蝶貝。
  • ポケットチーフ: 白のチーフをスリーピークにたたんで胸ポケットに挿す。麻または木綿素材の物。
  • : 黒の短靴(ひも無し)。皮製またはエナメル素材のもの。
  • 手袋: 白の綿素材の手袋。甲の部分に三本のピンタックがあるもの。

タキシードの始まりは、1886年10月10日。ニューヨークのタキシード・パーク倶楽部の正装舞踏会で、全員がテールコート(燕尾服)を着ている中、グリスウォルド・ロリラードという人物が着てきた、真っ赤なスモーキングジャケットが始まりであると言われている。実は彼がテールコートに着替えるのを忘れて、部屋着のテールレスコート(尻尾の無い服)のまま、控室からホールに出て来てしまったのが事の真相。これはタキシード事件と呼ばれている。

タキシードシャツ

タキシードシャツ(tuxedo shirt)は、男性の夜の正礼装であるタキシード用フォーマルシャツの総称。襟はウィングカラー(立襟)で、ブラックタイと呼ばれる黒のボウタイをあわせる。胸元は日本語ではひだ胸と呼ばれる、プリーツ(襞:ひだ)をあしらったプリーテッドブザム(pleated bosom)で、ヒダ巾約1cm、片側6本、前立分を加えて全部で14本、等間隔で縦に平行になっているものが基本。袖口は硬いシングルカフでカフリンクスで留めるのが正式。略式では、胸元にフリルをあしらったフリルドブサム、袖口はダブルカフスなどをあわせることもある。

卓上装花

ゲストの各テーブルに飾る花のこと。ゲストテーブル装花ともいう。1卓につき5000円〜2万円程度だが、テーブルの数だけ必要。食器を並べたり、ゲスト同士が話をするのにじゃまにならない大きさにし、テーブルコーディネートやメインテーブル装花と合わせたアレンジをするとよい。最近は披露宴が終わった後に、ゲストに持ち帰って貰うのも人気であり、最初から分配できるようにアレンジされたタイプもある。

立会人

立会人とは、新郎新婦が結婚の誓いを交わす際に、証人となる人のこと。キリスト教式の挙式の場合、立会人の前で結婚を神に誓う。結婚証明書にサインする際に立会人にも連名でサインして貰う場合もある。媒酌人がいれば立会人の役もして貰うが、いない場合は友人や親戚などにお願いしてよい。新郎新婦の友人代表として選ばれるグルームズメンとブライズメイドのことを、立会人もしくは介添人と呼ぶ場合もある。

人前式の場合も立会人代表を立てる場合がある。人前式では、特定の神様ではなくゲストの前で永遠の愛を誓い、証人となってもらうため、立会人はゲスト全員となる。結婚証明書には、ゲストの中から立会人代表を選び、ゲスト全員を代表して結婚証明書にサインして貰う。

タッキングスカート

タッキングスカート(tacking skirt)とは、タックを寄せたスカートのこと。Aラインなど、シンプルなウエディングドレスのスカートにタックを寄せることで、空気を含んだ自然なふくらみが増し、ボリューム感が出る。また、タッキングで布に陰影が出るため、立体的なフォルムが作り出せる。光沢のあるタフタなどの素材を利用すると豪華なイメージになり、透け感のあるオーガンジーやチュールでオーバースカートにすることでキュートさを表現できる。

立て爪

立て爪とは、石座にのせられた一粒の石を数本の爪で留めるセッティング方法。オーソドックスな立て爪のリングは、6つ爪や4つ爪が定番。ダイヤを持ち上げる爪の間の四方から光を受けやすいため、ダイヤの輝きを得られやすく、ダイヤ本来の美しさを際立たせる効果がある。エンゲージリングの代表的な6つ爪は、ティファニー社が考案したスタイル。立て爪の一種のカテドラルは、両脇のスロープで宝石をしっかり留めるため、通常の立て爪より安定感がある。

縦ロール

サイドヘアやバックヘアを縦長のロール状に巻くアレンジスタイル。ヘアアイロンなどを使いカールされたヘアが上品でエレガントな印象になる。縦ロール用のウィッグもある。

頼まれ仲人

頼まれ仲人とは、結納の立会いや結婚式当日だけ仲人役をお願いする人のこと。仲人とは本来は、縁談から結婚式まで両家を取り持つ役で、見合いのときは「世話人」、結納では「使者」、挙式・披露宴では「媒酌人」の3つの役目を担う人である。だが、最近は形だけの頼まれ仲人が増えている。

ダビング代

ビデオ撮影をプロに頼んだ場合、付いてくるビデオテープは1〜2本のことが多い。またマスターテープは一般的に貰えない。複数のビデオが欲しい場合は、別途ダビング代が有料でかかる。最近はビデオテープだけでなく、DVDを選べるところが多い。撮影した映像の著作権はビデオ会社にあるので、むやみに自分でダビングして配ると、著作権法に触れる恐れがあるので注意する。

タフタ

タフタ(taffeta)とは、平織り(縦糸と横糸を一本ずつ交差させて織る織り方)で薄地、張りがある織物で、光沢のある質の良い生地。縦横別の糸で織ることで生地の横方向に畝(うね)がある。横畝により陰影が生じるため、縦横糸の配色によっては、見る方向により色目が変わる独特の発色が現れる「玉虫効果」がある。

タフタはペルシャが起源で、本来、柔らかな細い畝のある絹織物のシルクタフタで、高級な婦人服地であった。現在では絹のほかレーヨン、ナイロン、ポリエステル、アセテートなどの合繊のフィラメント糸を使ったものもある。単色だけでなく、赤と紫、ゴールドと緑などカラーバリエーションも豊富で、個性的な表情を演出できる。幻想的な色調のタフタは、お色直し後のカラードレス・カクテルドレスとして人気がある。

ダブルカフス

ダブルカフス(double cuffs)は、袖口部分を折り返して二重になっているデザインのカフ。袖口の両方にボタンホールが設けてあり、カフリンクスを付けて留める。シングルカフスよりも立体感があり、存在感が出る。エレガントなイメージがあるダブルカフスだが、実際にはダブルカフスは略式で、固く糊付けされたシングルカフスが正式なスタイルである。

19世紀のシャツは固く糊付けされたシングルカフスが基本の着こなしであった。20世紀になり、デスクワークをするホワイトカラーの人々が増え、スーツやシャツがビジネスウェアとして定着する中で、固いカフスは邪魔になり、カフスのソフト化が始まった。しかし、柔らかいカフスではカフリンクスを着用しても張りが無いため格好が付かない。そこで、シングルカフスの袖を伸ばし、折り返して二重にすることで張りを持たせたものがダブルカフスの起源とされる。当時、ソフトなものや略式のものをフレンチスタイルと呼んでいたため、ダブルカフスのことをフレンチカフスとも呼ぶようになった。

ターンナップカフス

ターンナップカフス(turned up cuffs)とは、ダブルカフスのように折り返しがあるが、シングルカフスのようにボタンで留めるスタイルのカフス。

玉串

玉串(たまぐし)とは、榊の枝に紙垂(しで)という紙を取り付けたもの。神に捧げる供え物の弊帛(へいはく)の一つ。玉串を神前に捧げる事によって恭順の心を表し、神と人を繋ぐ。紙垂は神の衣を、榊は神の繁栄を表す。玉串は神前式の挙式で神殿に捧げられる。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)は神に玉串を捧げる儀式。神職・巫女から玉串を両手で受け取り、軽く一礼した後に、神前に用意された案(机)の前に進み出て、時計回りに半回転させ、根の方向が神に、葉の方向が自分の方向を向く様にして捧げる。 奉奠した後は、二礼、二拍手、一礼の作法で拝礼して席に戻る。神前式の挙式では、誓詞奏上の後に玉串奉奠が行われる。新郎新婦のが奉奠した後、媒酌人も同様に奉奠する。

玉串奉奠

玉串(たまぐし)とは神事に用いられる道具の一つで、榊などの常緑樹の小枝に紙垂(しで)や木綿(ゆう)をつけたもの。玉串奉奠(たまぐしほうてん)とは「玉串を奉(たてまつ)りて拝礼」という意味で、神事において慶事に限らず弔事にも必ず行われる、神様へ「玉串」を捧げて拝礼する儀式。玉串奉奠は仏式の焼香にあたるものといえる。

玉串奉奠の儀式の作法は、神前に進みでた新郎・新婦が神官や巫女に一礼し、玉串を両手で受け、右手で枝の根元をつかみ左手で葉を支える。玉串を自分の顔に寄せて祈念する(願意を込める)。玉串を収めた後、「二礼二拍手一礼」で拝礼する。

誕生石

誕生石とは生まれた月によって定められた宝石。誕生石はそのつきに生まれた人を守る守護石。身につけると危険から身を守ってくれたり、幸運が訪れるといわれている。また誕生石は、願いを叶えてくれるともいわれている。各月の石には象徴が定められている。

誕生石を身につける習慣は18世紀にポーランドの宝石商によって考案されたのが始まり。当初は宝石商によって異なっていたが、1912年8月にアメリカのカンサス・シティーで開催された米国宝石組合大会で統一される。しかし、各国により誕生石は異なる。日本の誕生石は1958年にアメリカのものを基準にして、サンゴとヒスイ(翡翠)を追加したものが発表される。桃の節句がある3月には、美しい桃色のサンゴが選ばれ、新緑が美しい5月には、日本人が古来から好んでいる緑色のヒスイ(翡翠)が加えられた。

誕生石は、エンゲージリングのサイドストーンとして使用したり、マリッジリングに埋め込んだりされる。

【日本の誕生石と象徴】
誕生石 象徴
1月 ガーネット 真実・友愛・忠実
2月 アメジスト 誠実・心の平和
3月 アクアマリン・ブラッドストーン・さんご 沈着・勇敢 ・聡明
4月 ダイヤモンド 清浄無垢・純潔
5月 エメラルド・ひすい 幸福・幸運・愛
6月 真珠・ムーンストーン 健康・長寿・富
7月 ルビー 熱情・仁愛・威厳
8月 サードニックス・ぺリドット 夫婦の幸福・和合
9月 サファイア 慈愛・徳望・誠実
10月 オパール・トルマリン 安楽・希望・忍耐
11月 トパーズ・シトリン 友情・潔白・幸福
12月 トルコ石・ラピスラズリ・タンザナイト 成功・繁栄・不屈

【出典:ウエディング用語辞典
| 結婚費用節約 | Weddingマニュアル | 手作りウエディング | My Wedding | コミュニティ | Wedding Search | 用語辞典 | SiteMap | TOP |