ウエディング用語辞典

同行者

海外挙式での挙式参列者(両親・親族・友人など)のこと。同行者の飛行機やホテルの予約などツアーの手配は、新郎新婦側が行うのが一般的だが、費用負担はケースバイケース。同行者の旅行費用の一部を新郎新婦が負担したり、ご祝儀は無しにして、代わりに旅行費用を同行者に負担してもらうなどの方法もある。両親の旅費については新郎新婦が負担し、親族の旅費は両親が負担する場合もある。

トーク帽

筒型の帽子の総称で、一般的に頭に乗せるように被る浅い円筒形の帽子を指す。中世の貴族の帽子が起源で、現代では皇族や海外のファーストレディなどがよく使用している。冠婚葬祭時に用いられることが多い。ベールのついたトーク帽もある。

トータルコーディネート

結婚式のテーマを決めて、会場全てに統一感を持たせた演出をすること。会場装飾、各種装花、テーブルクロスやチェアカバーなどのテーブルセッティング、席札などのペーパーアイテムに至るまで、全てのアイテムに統一感を持たせる。会場全体のカラーコーディネートを行い、さらにブーケやドレスの色も合わせたりする。

ドキュメント写真

→スナップ写真

特別地方消費税

かつて日本で飲食店などでの飲食、遊興に課された税金で、2000年3月31日をもって廃止された制度。1人あたり7,500円以上の飲食をしたときに徴収される消費税。結婚式の場合は料理・飲物・宴席料・控室料・サービス料・会場装花・一部演出・余興が対象となり(会場によって対象項目は若干異なる)、その合計金額に対して3%かかるものであった。

特別地方消費税の歴史は、大正時代に戦費調達のため、地方公共団体により創設された遊興税、歓興税がその起源。日中戦争に伴い、一旦国税に移管された後、第二次世界大戦後に再び地方税となる。その後、1948年に遊興飲食税、1961年に料理飲食等消費税、さらには1988年に特別地方消費税と改名されたが、2000年に廃止となる。現在の結婚式においては代わりに、披露宴での飲食に関する項目にはサービス税を加算している。

特別料理

特定の人向けの料理のこと。通常のコース料理の一部をアレンジしたり、別のコースに差し替えたりできる。作って貰えるか否かは料理長との相談が必要になる。年配者向けの食事やアレルギーへの配慮を希望する人は相談してもるとよい。子供連れのゲストには、事前に子供にアレルギーが無いか確認をしておこう。

トップケーキ

イギリス式のウエディングケーキの部分名称。三段式ケーキの一番上の部分。熟成したフルーツを入れて焼いたフルーツケーキを三段に重ね、にマジパンと砂糖で作られたシュガークラフトの飾りを施し、結婚する二人を祝福する。当日、記念品として持ち帰り保存しておき、初めての子供が産まれた時に食べるとも、一年目の結婚記念日に食べるとも言われている。また1段目を当日の披露宴の列席者に振る舞い。 2段目を当日出席できなかった人たちに振る舞い幸せをおすそ分けする。

トップデコレーション

⇒トップケーキ

留袖

留袖(とめそで)とは、既婚女性の第一礼装。地色が黒のものを黒留袖、黒以外の地色のものを色留袖と呼び、いずれも同格の礼装。留袖には裾と袂の下の部分だけに模様がある。主に慶事に着用されるため、裾に配される模様も吉祥文様(きっしょうもんよう)・松竹梅・鶴亀・御車など、縁起のいい柄が描かれている。また、金銀の刺繍や箔など豪華絢爛な技法が併せて施されているものもある。

黒留袖は、黒地に染抜日向紋(そめぬきひなたもん)の五つ紋(背紋一、前身頃の抱き紋二、両後ろ袖に紋二の染め抜きの五ヶ所に家紋が入る。)。生地は一越縮緬(ひとこしちりめん)などの地紋のないものを用いる。黒は、白地に紅や藍の色を何度もかけて染め上げて黒色に深める。

黒留袖は、別名「江戸褄(えどづま)」や「裾模様」とも呼ばれる。これは着物の左右の裾の部分(褄)のみに模様を配するという柄付けに由来する。黒の紋付が女性の礼装となったのは明治末期からで、昭和以降、特に戦後になってから第一礼装として確立した。現在では、結婚式で親族や仲人夫人などが黒留袖を礼装として着用する。

宮中では、黒は喪の色として忌まれることから、五つ紋付に比翼を付けた色留袖も既婚女性の第一礼装とされる。一般には、色留袖は結婚式での親族以外の列席者の衣装や、祝賀行事用の礼装として用いられることが多い。

友白髪

友白髪(ともしらが)とは、結納に用いられる品の一つ。友志良賀、共白髪とも書く。共に白髪になるまでいつまでも仲むつまじく添い遂げられるようにと、長寿と夫婦円満の願いをこめた縁起物。白髪に見立てて麻ひもを一対にしたものが用いられる。西日本では高砂人形を加えて贈ることもある。

友引

友引(ともびき)とは、六輝(六曜)のひとつ。結婚式などの慶事には大安に次ぐ吉日で、朝晩は吉だが正午は凶とされる。本来は陰陽道で先勝・先負の間に入って勝負なしの日という意味。いつのまにかその意味を取り違えて「友を引く」ということで、葬式・法事を行うと、友が暝土に引き寄せられる(すなわち死ぬ)との迷信が生まれ、葬儀を避けるようになる。一方、結婚式には「友を引く」として喜ばれる。陰陽道では別に「友引日」というものがあり、その日ある方向に事を行うと災いが友に及ぶとされる。これが六曜の友引と混同されたものと考えられている。

ドライ加工ブーケ

ブーケをドライフラワーにしてガラス容器に保存したもの。立体的な形で色鮮やかに保つことが可能。作り方は、新鮮な生花を乾燥剤(シリカゲル)でドライフラワーに加工して、再度ブーケにアレンジし直し、ガラス容器に入れ密封する。通常の花を逆さに吊るして作るドライフラワーと異なり、花の色があせることなく、生花に近い風合いと質感を残すことができる。ガラス容器に入れることで湿度による劣化を防ぎ、長期保存も可能。加工期間は花の種類や季節にもよるが1ヶ月程度で完成する。加工費用は容器やブーケの大きさで変わるが1〜3万円ぐらい。ドライ加工ブーケの立体感をそのまま残した形で額に飾る「3Dフレームブーケ」もある。ドライフラワー用乾燥剤が手芸店などで購入でき、ドライ加工ブーケの自作も可能。

ドラジェ

ドラジェ(dragee)とは、アーモンドの実を白、ピンク、ブルーなどの色とりどりな砂糖ペーストをでコーティングしたフランスのお菓子。イタリアではコンフェッティ(confetti)と呼ばれる。

ドラジェは、古くからヨーロッパでお祝い用に使われてきたお菓子。アーモンドはぶどうの房のように沢山の実をつけることから子孫繁栄の象徴とされ、結婚式や誕生日などのお祝い事には欠かせないもので、皆に配る習慣がある。結婚式では、「子宝に恵まれた幸せな人生を」願ってドラジェが用いられ、また二人の幸せをゲストの皆様におすそわけする意味でドラジェをチュールなどに包んで配る。昔、ヨーロッパではお開きの際、花嫁が自分のベールを切って包んだという話もある。

ドラジェの歴史は古く、イタリアのシシリー島でアーモンドを原料として作られたのが起源とされている。すでに紀元前177年には、ローマ貴族であるファビウス家で、結婚式、婚約式、子供の誕生時などの内祝いとして、市民にドラジェが配られたという記録が残っている。その後、宮廷内の貴族たちの間で祝い菓子として盛んに使われ、現在は世界的にポピュラーなお菓子となる。現在のハードコーティングのドラジェは、フランス・ヴェルダンの薬剤師がアーモンドに砂糖と蜂蜜をかけた作ったものが原型。

ドラジェサービス

新郎新婦がテーブルごとに回り、ドラジェをゲスト一人ひとりに手渡しして配る演出。お色直し後の再入場の際にキャンドルサービスの代わりに行うひとも多い。ゲストとの交流や会話を楽しむことができる。

ドラジェはフランス語だが、イタリアではコンフェッティ(confetti)と呼ぶ。イタリアではコンフェッティを5粒にまとめたもの配る習慣があり、コンフィエッティ入れをボンボニエラ(bomboniera)と呼ぶ。ボンボニエラには陶器や銀製のものから、単にドラジェをレースに包んだものまで、様々な種類がある。5粒のドラジェにはそれぞれ「幸福」「健康」「富」「子孫繁栄」「長寿」という願いが込められている。

トランスペアレント

トランスペアレント(transparent)とは、英語で透明な、透き通ったという意味。レースやオーガンジーやシフォンなど透明感のある素材を使ったファッションを形容する言葉。その部分の肌が透けて見えるデザイン。最近は、透けて見えるという意味のシースルー(see through)という表現もある。

トリートメント

トリートメント(treatment)とは、その宝石が元々持っている本質的な性質とは無関係に、科学的あるいは物理的方法により人工的に色等や外観を変化させてしまう方法のこと。価値は天然石よりも低い。

エンハンスメントとは、宝石を人工的に改良すること。宝石の本来持っている潜在的な美しさを引き出す目的で使われる人的手段。色石のほとんどがエンハンスメント処理されている。加熱処理、アクリル・樹脂・オイルなどの浸透処理、放射線処理などをして傷や色を改良する。中でも加熱処理は、自然がやり残したことを人間が補足するという考え方から、広く容認されている。エンハンスメントが施されたものも、天然石に分類される。

ドレープ

ドレープ(drape)とは、布を垂らしたときに出る、ゆるやかなひだ、またはたるみのこと。優美でエレガントな雰囲気が出るデザイン。ドレープには、布で覆う、飾るという意味がある。

ドレープは主に、織物の曲げ剛さと織物自体の重さによって垂れ下がり具合の美しさがでる。これは織物のしなやかさや腰などに拠るところが大きい。また、糸使い、織り方によってもひだのでき方、シルエットライン、身体へのなじみ具合が変わってくる。

古代ギリシャの衣装は、布をそのまま体に巻き付けたもので、いかに美しいドレープを作るかが着こなしの基本であった。その後もひだは重要視され、上流階級の貴族になるほど、ひだをたくさん用いるようになり、ひだを贅沢に使うことは権威の象徴にもなった。現代においても、ウエディングドレスに欠かせない装飾のひとつ。

トレーン

ドレスの引き裾のことで、後ろに長く引きずったスカートの裾の部分。長いほど身分が高いとされ、そのドレスの格が上がる。ロングトレーンは、エレガントな印象になり、長いバージンロードに映え、厳かな教会向き。短いトレーンはカジュアルでキュートな印象になり、狭い会場や、歩き回りたい人は短めのトレーンが便利。スカートの後ろの部分にバッスルと呼ばれる腰当てを入れて膨らませることで、トレーンの長さを短くする事もある。トレーンを取り外し可能な2WAYタイプのドレスもある。

トレーン(train)はトレインと同じ綴りで、「列車、列、連続」の意味で、後ろに引きずるものということに由来している。フランス語では、「しっぽ」という意味のケ(que)とか 「服の脚」という意味のバ・トゥ・ローブ(bas de robe)などと呼ばれる。トレーンは12世紀頃にはすでに登場している。扱いにくいトレーンを引いたドレスを上手に捌いてこそエレガントな女性だとされていた。

トレーンベアラー

トレーンベアラー(train bearer)とは、花嫁入場のとき、トレーンやベールを後ろから持つ女の子。花嫁のウエディングドレスのトレーンやベールが長いとき裾を持ってもらう。親族などの小さな女の子が務めることが多い。ベアラーは持つ人という意味。

ドレスインナー

ドレスを美しく着用するための下着の総称。補正下着、ドレス下着、ブライダルインナーなどとも呼ばれる。ドレスをきれいに着こなすため、一般の下着よりも補整力が高く、バストを上げ、ウエストをスラリと見せる効果がある。

スリーインワン、ロングブラ、ボディスーツ、ウエストニッパーなど各種あり、ドレスのデザインによって適した下着が変わることもある。スリーインワンは、ブラジャー、ガードル、コルセット機能がひとつに組み合わされたもの。

大切なことは、必要以上に締めつけることではなく、「足りない部分をインナーで補う」こと。ドレスにあわせてボディーラインを造形することがポイント。できればドレスを選ぶ前にインナーを購入し、試着時もドレスインナーをつけて選ぶと、本番のイメージが分かりやすくおすすめ。ドレスインナーはランジェリーショップやドレスショップで購入できる。

ドレスグローブ

ドレスグローブ(dress glove)とは、礼装用手袋の総称。テイルコート(燕尾服)なら白、タキシードなら黒、モーニングコートならグレイと、通常ベストと同色のものを用いる。素材はキッド(仔山羊)、ディアスキン(鹿革)、ドースキン(雌鹿)、バックスキン(雄鹿)、シャモワ(カモシカ)などから、絹織地のものが用いられる。

ドレスコード

ドレスコード(dress code)とは、服装規定のこと。公式の行事や正式なパーティ、冠婚葬祭では、周囲の雰囲気を損なわないために、時間帯や場所に相応しい服装をする必要があり、その場面に適した服装のことをドレスコードという。"dress code" の "dress" は「衣服、正装」、 "code" は「礼儀作法、慣例、規範」などの意味で、あわせて「服装規定」「服装規制」とも訳される。

正式なパーティでは会場や主催者側が礼装を指定する場合も多く、招待状・案内状にドレスコードを記すのが招待する側のマナーである。また、招待される側も周囲への配慮ができる。招待状などに「ホワイトタイ着用」とあればテイルコート(燕尾服)、「ブラックタイ着用」ならタキシード着用の指示となる。

ドレスコードに「平服」が指定されている場合は、平服=普段着ではなくて略礼装を着用する必要がある。ちなみにブラックスーツ白ネクタイの略礼装が通用するのは日本だけなので、海外でのパーティに出席する際には注意した方が良い。

国レベルでは、王室、首相、閣僚、大使、その関係者などにおいて、その役職や格により、儀式や晩餐会の内容に応じて、その都度の服装が伝統的に細かく規定されている。

また、レストランなどの商業施設や宗教施設において、ノーネクタイや短パン、サンダルなどを禁止する「服装による入場規制」を「ドレスコード」と呼ぶこともある。

ドレス下着

→ドレスインナー

ドレスデザイン

ドレスのラインやデコルテ(胸元)、スリーブ(袖)などの形の総称。体型によって似合うラインがあり、隠したい部位によってドレスデザインが変わる。会場の広さや雰囲気などのロケーションや季節・時間帯によって、ドレスの印象が変わるので、ドレスを着るシチュエーションを考慮してデザインを選択するとよい。

ドレスバック

ドレス用バックともいう。ドレスを入れて保管・持ち運ぶカバーのことを指す場合と、ドレス着用時の小物入れを指す場合がある。

【ドレス保管カバー】
ハンガーにドレスを掛けた状態で被せるドレスカバーを四つ折に畳むと、持ち手が付いており持ち運べるようにバックになる。ドレス以外にも、パニエやベール、グローブなどの小物も一緒にまとめて入れて運ぶことができる。海外挙式の際には手荷物として機内持ち込みができるため、紛失のトラブルやしわになるのを防げる。「ウエディングドレスです」とお願いすれば、掛けてくれるサービスをしてくれる場合もある。
【小物入れ】
ウエディングドレスにはポケットが無いので、ハンカチや手鏡などの小物を入れておくバックのこと
【出典:ウエディング用語辞典
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