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生花(ヘッドドレス)
花で作ったヘッドドレスはブーケとおそろいでコーディネートができる。また、ドレスの色やデザイン、会場装花、ウエディングのテーマなどにあわせて、自由度が高いアレンジも可能。季節の花材を用いたり、初夏にはグリーンを多めにアレンジするなどの季節感を出せるのも魅力。花材の種類や大きさによりイメージが変わり、大輪の花は大人っぽいイメージに、小花を散らすように付けるとキュートなイメージになる。
アレンジや付ける位置によってもイメージを変えることができる。頭頂部にティアラのようにあしらえば清楚で若々しいイメージ、花を付ける位置が下にいくほど大人っぽいイメージになる。アシンメトリーに花をアレンジして変化を出すこともでき、例えば耳の後方に花を飾るとエレガントな印象になる。新郎新婦の並びは基本的に左側が新婦になり、新婦は右手で新郎と腕を組むことになるため、ヘッドドレスのメインの花は左サイドに飾るとバランスが良い。ドレスデザインやなりたい花嫁のイメージに合わせて、花の大きさや付ける位置をアレンジして。
ワイヤリングでティアラやクラウンなどのヘッドドレスの形にしたり、ボンネやカチューシャなどにアクセントで花をあしらうなどのアレンジも可能。生花のヘッドドレスを使いたい場合は、事前に花屋にブーケのサンプル写真を用意してもらい、リハーサルヘアメイクで担当者に打ち合わせをするなどの準備をしておくとスムーズです。
誓詞
誓詞(せいし)とは、神前式において、夫婦の守るべき道が書かれたもので、新郎新婦の連名で綴った誓いの言葉。誓詞を読み上げることにより神に結婚を誓う。誓詞奏上(せいしそうじょう)とは、神前挙式の儀式のひとつ。三献の儀、指輪交換の後に、新郎新婦が神前に進み出て、誓詞を読み上げる。主に新郎が読み、新婦は自分の名前のみを読み加える。読み終えた誓詞は左から巻き玉串案上に置く。 誓詞は定型文が式場に用意されており、一般的に古語ではなくて現代語で書かれている。また希望があれば自分たちの言葉ですることも可能。
誓約書
結婚式にて結婚宣誓後、宣誓した証拠・記念に二人がサインする書類。キリスト教式や人前式の結婚式において良く用いられるが、法的な効力は無い。新郎新婦だけでなく司式者や列席者代表が連名でサインしたり、人前式では誓約書の代わりに婚姻届にサインすることもある。結婚宣誓書、結婚証明書とも言う。
正礼装
正礼装とは、19世紀から20世紀初頭にかけてヨーロッパで確立された、正式な式典やパーティに着用する服装のこと。時間帯によって区別がある。
男性の正礼装は、昼はモーニング、夜はテイルコート(燕尾服、ホワイトタイ)とタキシード(ブラックタイ)とされるが、モーニング、テイルコートは共に古い時代衣裳となり、特別な場以外では着られることはあまりない。また、タキシードを昼過ぎから着用することも多い。女性の正礼装は、昼はアフタヌーンドレス、夜はイブニングドレスを着用する。
席次表
披露宴会場で、ゲストの名前・席位置を記した印刷物。披露宴の受付で配られる。会場のテーブルレイアウトを図表化してゲストを列記する。ゲストの名前と共に二人との間柄や、勤務先・部署・役職などを入れるのが一般的。式場で編集や印刷を請け負ってくれる場合が多いが、手作り派も増えている。式場に頼む場合、結婚式の数日前までに入稿しなければならないため、ゲストの急なキャンセルに対応できないことも。誤字脱字や異字体には注意。新郎新婦のプロフィールなどと合わせて手作りすることもある。簡単にゲストの紹介コメントを添えて、ゲスト同士の交流に役立てて貰う方法も流行っている。
席札
披露宴会場などでゲストが自分の席をわかり易いように、テーブルの各席に置く、ゲストの名前を書いた名札のこと。席次表では間柄や敬称も書くが、席札は「○○様」と名前だけ記す。肉親には様を付けない。最近ではゲスト一人ひとりへのメッセージを手書きで入れた席礼を手作りしたり、サンキューカードを添えることも流行っている。ゲストの名入れしたグラスやワインボトルを置いて席札として利用し、披露宴後はゲストに持ち帰って貰う演出もある。
席料
披露宴においてゲストの席を用意するためにかかる料金。各ゲスト席ごとの基本的なテーブルセッティングやコーディネートなどにかかる費用。一般的に料理とは別料金で、子供も含めたゲストの席数に応じてかかる。チェアカバーなどはオプションになっている場合もある。席料には消費税に加えてサービス税も課税される場合が多い。
セッティング
セッティングとはダイヤモンドなどの宝石をアーム(腕、枠)に留める方法のこと。主に立て爪と爪なしの2タイプがある。
オーソドックスな立て爪のリングは、六つ爪や四つ爪が定番。ダイヤを持ち上げる爪の間の四方から光を受けやすいため、ダイヤの輝きを得られやすく、ダイヤ本来の美しさを際立たせる効果がある。
爪なしリングには、アームにダイヤを伏せ込み、高さが抑えられ表面がフラットなため、服などに引っ掛かりにくく、使い勝手が良く日常使いもしやすい。爪なしには、彫り留め、ベゼル留め、レール留め、テンション・セッティング、パヴェセッティング、バーセッティングなどの種類がある。
仕事や日常生活に邪魔にならないかライフスタイルに合わせてリングを選ぶとよい。
セットリング
エンゲージリングとマリッジリングがセットになっており、重ねづけできるようにデザインされたリングのこと。シチュエーションで使い分けられるのが魅力。
セットリングには、V字やS字のアームのリングを並べて着けるリングや、凹凸で重なるリングや、二つのリングを重ねると何かの形が浮かび上がるリングなどのバリエーションがある。また、二人のマリッジリングを合わせるタイプのセットリングもある。
セピア
スナップ写真をセピア(sepia)カラーにしてアンティーク風の写真に仕上げること。通常のカラーフイルムで撮影したものを加工して、セピアカラーにする。セピアとは、イカ墨を乾燥させて作られた顔料の色。
セミオーダー
【ドレス】 サンプルドレスを元にして、素材やデザインをアレンジして製作するドレスのこと。プレタポルテ(既製服)とオートクチュール(注文服)を合わせた造語のプレタクチュールともいう。サンプルドレスはいくつかある基本デザインから選ぶことができる。自分の体型に合わせてサイズも調整できる。デザインを変えずにサイズだけを調整する場合はサイズオーダーということもある。 フルオーダーよりもリーズナブルで製作期間も短め。注文〜完成までの目安は1〜4ヶ月。
セミオーダー
【指輪】 石(ルース)と枠(リングアーム)を別々に選んでオーダーするシステム。注文後、枠に石を填め込んで作る。気に入った石を好みのリングに組み合わせて作れるのがメリット。個別に選ぶため選択肢が広く、予算に応じて自由に石と枠を選べるため、予算オーバーを防ぎやすい。完成までには1週間〜1ヶ月ほどかかる。石を持ち込んで作ることもできる。
セミフォーマル
セミフォーマル(semi-formal)とは準礼装のこと。正礼装の次に格式が高く、昼はディレクターズスーツ、夜はタキシードになる。セミフォーマルは、通常のスーツよりもワンランク上の服装で、パーティや式典などに幅広く着られる服。セミフォーマル・ウェアの略。
日本における定番のブラックスーツは、略礼装にあたる。ブラックスーツでも蝶ネクタイを合わせると準礼装となる。このブラックスーツは、昭和20年台後半、日本のフォーマルメーカーが考案した日本独自のもの。海外挙式や外国人のパーティではブラックスーツは避けたほうがよい。ブラックスーツに白ネクタイは、日本では結婚式の礼装だが、外国人の目にはマフィアに見えるとか。
セルドレス
セルドレスとは、販売されている既製品のドレスのこと。プレタポルテともいう。ベール、グローブ、パニエなどの小物がついていない場合が多いので、別途用意する必要がある。既製品だが、買い取りのため多少のサイズ直しは可能。使用後に下取りしてくれるサービスをしている店もある。最近は中国や韓国製などのリーズナブルな輸入品を扱う店も多く、レンタルドレスと変わらない価格で購入できるため、セルドレスを選ぶ人も増えている。海外挙式で帰国後の披露パーティを行う人や、結婚式と披露宴の日を別に改めて行う人など、何度かウエディングドレスを着用する人にはお得。
セレモニーケーキ
ウエディングケーキ入刀のセレモニー用に作られたケーキ。ケーキカットする部分だけが生ケーキで、他はイミテーションの作り物になっている。食べることはできない。背が高く豪華な見栄えで写真映りがよく、大きなバンケットホールに向いている。最近は生ケーキの流行で利用は減ってきている。
世話人
→媒酌人
先勝
六輝(六曜)のひとつ。「先んずれば勝つ」の意味。何事も急いで早く事を行うと良いとされる日。午前中は吉、午後は凶とされる。かつては「速喜」「即吉」とも書かれた。「せんかち」「せんしょう」が一般的な読みだが、「さきかち」ともいう。
センターストーン
リングの中心となる宝石のこと。中石やメインストーンとも呼ばれる。リングを華やかなイメージにする。オーソドックスな立て爪エンゲージリングのように、リングの真ん中にセンターストーンを一粒だけ配したデザインをフランス語で「ソリテール」という。英語だと「ソリティア」となる。また中石の脇についている小さめの石はサイドストーン(脇石)と呼ばれる。
先負(せんぶ)
先負(せんぶ)とは、六輝(六曜)のひとつ。「先んずれば負ける」の意味。先勝とは逆に午前が凶、午後が吉とされる。万事において平静であることが良いとされ、急用や勝負事は避けるべきとされる。結婚式やお祝い事は午後から行うのが良いとされる日。かつては「小吉」「周吉」と書かれ吉日とされていた。「せんまけ」「せんぷ」が一般的な読みだが、「せんぶ」「さきまけ」ともいう。