ウエディング用語辞典

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和装

小物

和装小物

和装の際に必要な小物で、抱帯(かかえおび)、懐剣(かいけん)、簪(かんざし)、笄(こうがい)、末広(すえひろ)、筥迫(はこせこ)などのこと。レンタルでは衣裳と別料金となっており高額な場合も多いので、事前に確認しておくとよい。

抱帯は打掛を着たとき帯の下の位置に結ぶ細い帯のこと。懐剣は帯に指す短剣で通常は白い布袋に入っている。笄は髪に挿す飾りのひとつで、細長い棒状で両端もしくは片端を長方形に少し太くしたような形のもの。末広は扇子のこと。筥迫は胸元の合わせに差し込まれる小物入れ。

襦袢(じゅばん)や肌着、ショーツなどの和装下着は直接肌に触れるため、自前で用意する必要がある。

懐剣

懐剣(かいけん)とは、打掛を着るとき帯にさす短剣のこと。懐剣は通常、白い布の袋に入っている。かつて武家に生まれた女性は護身用に短刀を所持していた。この習慣はやがてたしなみに近いものになり、婚礼の際には長刀(なぎなた)や短刀が嫁入り道具のひとつとなる。花嫁が武家に嫁ぐ際、武家の妻として恥じぬよう、「いざというときは、自分で自分の身を守る」の意味がある。

こうした武家の憧れから、明治時代以降には庶民も「懐剣」を婚礼衣裳の胸元にさすようになったと言われている。打掛も本来は武家の婚礼衣裳で、同様の理由から庶民に浸透していった。

剣は大昔から神の宿るものとして神聖視され、多くの儀式で魔除けのお守りとして用いられてきた。婚礼においても、懐剣は新たな人生へと旅立つ花嫁を様々な災いから守る役割とされ、これからの夫婦円満、無病息災を祈る。

抱帯

抱帯(かかえおび)とは、打掛を着たとき帯の下の位置に結ぶ細い帯のこと。掛下帯に付随したもの華やかな色柄の錦や縮緬、紋綸子などを素材とする。幅は約6〜8cm、長さ約2m70cm程度の平ぐけ帯。掛下帯の上や、花嫁の色直しの丸帯の上に左後方で蝶々結びにする。

江戸時代初期の小袖は現在よりも身丈が短く着ながしで、帯は細いひものようなものだった。その後、振袖が発生し女性の着物は装飾的となり、帯幅が広くなり後結びになる。全体の見た目のバランスを整えるために、女性の着物の身丈が長くなり、裾を引くようになる。そのため、外出時には裾をひきあげて、抱帯で丈を調節した。明治になり常時、お端折り(おはしょり)をするようになり、抱帯の役割は腰紐にとってかわった。時代とともに抱帯は花嫁衣装の装飾として残る。黒振り袖のお引きや七五三の祝着には、しごき(扱き帯)が使われる。なお、帯締は、丸ぐけ(中に綿を入れてくけたもの)の帯締を使うのが正式。

紙入れ

打掛を着たとき、胸元のポイントとして襟の部分に挿すもの。ポケットがない着物の装いにおいては、身の回りの小物を持ち歩くために、懐に入れたり、腰に差す様々な種類の袋物が発達した。紙入れは、本来は懐紙を入れるために使われたもの。紙挟みとも呼ぶ。刺繍や房など豪華な装飾を施した女性用の紙入れを箱迫(はこせこ)と呼ぶ。

末広

末広(すえひろ)とは、婚礼用の扇子のこと。先に向かって次第に広がっていく形状から、将来へ末広がりに幸福と繁栄が与えられるようにとの願いを込めて「末広」と名づけられた。寿恵広、寿栄広とも書く。

1.結納の時に用いられる末広は、白い扇子を2本で一対としたもの。純潔・潔白などの穢れの無い無垢なことを意味している。

2.打掛を着たとき手に持つ扇子。白骨と黒塗りの両面に金銀をあしらった扇面に房付きの細い紐を骨の根元に通したものが、花嫁用として一般的に用いられている。白無垢のときは房飾りも真っ白なものを合わせる。

筥迫(はこせこ)

筥迫(はこせこ)とは、女性和装の正装、打掛を着る際の用いる小物入れ。胸元の合わせに差し込まれる箱状の装飾品で、金襴(きんらん)、緞子(どんす)、羅紗(らしゃ)などの華やかな刺繍を施し、飾り房がついている。

江戸時代武家の婦人達が用いた、懐紙、鏡、紅、お香やお守りなどを入れておく和風の化粧小物入れが起源。かつては身だしなみの必需品で、実用的な意味での嫁入り道具のひとつだったが、婚礼衣裳に取り入れられることで、次第に装飾的な役割が強まり、形式的に使われるようになる。現代では、婚礼衣裳に欠かせない装飾品となっている。

掛下帯

掛下帯(かけしたおび)とは、打掛の下に着る掛下振袖に結ぶ礼装用の帯のこと。一般的に振袖には丸帯が合わされるが、掛下には専用の「掛下帯」が用いられる。幅24〜26cm、長さ4m〜4m20cm程度と、一般の袋帯よりもやや細めで短い繻子総繍の丸帯で、締めやすいのが特徴。打掛姿を厳かに形よく見せるため、文庫結びにされることが多い。帯地は白綸子や白の唐織がよく使用される。現在では、花嫁衣装にのみ用いられるが、本来は江戸時代に、武家の女性が礼装用に用いていた帯。

丸帯

丸帯(まるおび)とは、女帯の一種で、戦前までは最も格式の高い第一礼装用の帯とされていたが、現在ではほとんど廃れて、婚礼衣裳や舞妓の衣裳として用いられている。金、銀を織り込んだ豪華な文様で、広幅地と呼ばれる普通の帯の倍幅で織り、二つ折りにして帯芯を入れて仕立てる。そのため、表裏ともに文様があり、片方にのみ縫い目がある。

一般的な丸帯の幅は約65cm〜70cm、長さは約4m〜4m50cm。柄は全面に文様付けされている全通なので、どのような結び方も可能だが、重くて硬いのであまり便利なものではなく、代わりに明治時代に袋帯が考案される。

和装下着

和装の下に着る下着のこと。長襦袢(ながじゅばん)、半襦袢(はんじゅばん)、肌着(肌襦袢)、替え衿(かええり)、腰巻き、裾よけ(すそよけ)、東スカート(あずまスカート)、ステテコ、和装ブラジャー、和装ショーツ、肌着と裾よけが一緒になった着物スリップなどがあり、好みや季節に応じて着こなす。男性用の和装下着には、V首のシャツやステテコなどがある。直接肌に触れる下着は自前で用意する必要がある。

和装ブラジャー

和装ブラジャーとは、和装用の補正下着。着物を着る際には、胸、ウエスト、ヒップのラインは、極力フラットなシルエットのずん胴型の体型にすると、着姿をより美しく見せることができ、着崩れもしにくくなる。洋装と異なり、和装では胸を強調することは無く、胸を押さえないと老けて見えてしまう。

和装ブラジャーは、さらしの代わりに、胸の膨らみを押さえ平らにし、衿合わせを安定させ、背筋を伸ばし、着物向きの体型に補正する。フロント部分にファスナーが付いていて着脱でき、着物の着付け時に便利になっている。

和装ブラジャーは形状がスポーツブラと似ており、代用も可能だが幾つか注意が必要である。着物の衿ぐりからはみ出さないように、スポーツブラの首のくりが大きいこと。スポーツブラは運動時の胸の揺れを防ぐために固定するためのものであり、胸を押さえて平らにするためには、さらに補正が必要になる場合がある。

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【出典:ウエディング用語辞典
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