挙式
ロケーション
アトリウム
アトリウムの由来は、屋根の中央部に天窓を設け、床に石を敷き、中央に雨水を受ける水盤を置いた、古代ローマの邸宅の玄関奥にある天窓付き中庭のこと。現代では、ガラス張り天井などで吹き抜けがある広い空間を指す。広義的に前庭や広間を含める場合もある。明るく開放的な雰囲気で、植物を配し屋内庭園のようになっている。最近はホテルやレストラン、空港などの公共施設の吹き抜けに祭壇を設けて行うアトリウムウエディングが人気。
ガゼボ
ガゼボ(gazebo)とは、ガーデンに設置されている洋風の東屋(あずまや)のこと。屋根と柱だけで四方に壁のない野外の休憩所。ガゼボはギリシャ語で「高いところから」「火の見やぐら」の意味。六角形が一般的で、八角形や円形など整形なものが多い。元来は遠くを見渡すために高台に建てられた見張台だったが、今は外部空間をリビング化し、アウトドアライフを楽しむためのものとして人気がある。イタリア語のパーコラも類似語。
ガーデンウエディングの際の挙式スペースや、ガーデンでデザートビュッフェをする時の主役が座るスペースに使われることが多い。古来より欧米では「屋根の下で挙式をしたカップルは一生家に困らない」と言われている。
カテドラル
カトリックの教会で司教座がある大聖堂。カテドラル(cathedrale)とは、ラテン語のカテドラ(cathedra)に由来し、カテドラとは司教の座る椅子の事である。この椅子=司教座が置かれている教会堂をカテドラルと呼ぶ。ゴシック様式の建築で、幾つもの尖塔アーチが並び立ち一つの聖堂を形作る。ステンドグラスを大量に使用し、光を取り入れるための大きな高窓、宗教的な装飾が施されているのが特徴。
天蓋
天蓋(てんがい)とは、祭壇の上などの装飾用の覆いのこと。石などで建造して装飾を施したたものや、4本の支柱で絹などの薄い布やテント地などを張って覆ったものがある。
本来は宗教的なものだが、ウエディングシーンにおいては、会場の天井を薄い布で覆った装飾的な使われ方や、ガーデンウエディングにて日除けの目的で用いられる。
パーコラ
元々はイタリア語でぶどう棚のことを指す言葉だったが、現代では広義的につる科の植物を育てるための棚のことを指す。棚に植物を這わせることで日陰を作りだして、その下にデッキなどを設けてくつろぐ場として利用され、自然の涼しさを感じさせてくれることで人気がある。パーコラは、ガーデニングの立体的な景観を楽しむものとして、高台のランドマークとして造園される。
同義語にガゼボがあるが、ガゼボは棚ではなく屋根があり、柱だけで四方に壁のない野外の洋風の東屋(あずまや)のことを指す。
エントランスアーチ
会場の入り口やガーデンウエディングにてゲストを迎えるアーチ(緑門)で、グリーンや花、オーガンジーなどをあしらって作る。
フラワーアーチ
フラワーアーチ(flower arch)とは、アーチをつる性の植物や花で飾ったもの。庭園のエントランス部分や祭壇へのアプローチなどに配置されている、花や緑を飾った入場門のようなもの。ガーデンウエディングや一軒家のハウスウエディングなどでよくみられる。
ブライダルチャーチ
ブライダルチャーチ(bridal church)とは、独立型のチャペルにパーティ会場を併設した教会。結婚式専用の教会で、専任の聖職者や属する信者もおらず、定期的な礼拝や集会を行っていない場合がほとんど。そのため結婚講座はなく、挙式直前の数分程度の説明で終わることが多い。フォトウエディングのみの利用も可能なところもある。
ヨーロッパの歴史ある私設教会を丸ごと移設・復元したものが最近増えている。教会の建物だけでなく、ステンドグラスや祭壇、パイプオルガン、ベンチシートなどの備品・調度品もすべてそのまま移した、アンティークな雰囲気で格式あるブライダルチャーチが人気が高い。
外式チャペル
ホテルや専門式場の建物内ではなく、ガーデンや屋上に建てられたチャペルのこと。緑の中や見晴らしのいい場所など、良いロケーションに建てられていることが多い。高い天井や自然光を採り入れた広い空間、ステンドグラスや装飾、ゆとりをもったバージンロードなどを設けることが出来る。またフラワーシャワーやバルーンリリースなどのアウトドアならではの演出も可能。
ロビーチャペル
ロビーチャペル(lobby chapel)とは、ホテルや式場などのロビーやエントランスなどのスペースに祭壇を設置し、チャペルにみたせたもの。アトリウムチャペルと同様。ここで行う挙式をロビーチャペルウエディングという。高い吹き抜けや、自然光が差し込む全面ガラス張りのファサードなど、開放感あふれる空間で結婚式を挙げることができる。ロビーは他の客も利用するため、二人を知らない通りすがりの人も足を留め、祝福の拍手を送ってくれる。