スタイル (16) 入手方法 (15) シルエット (18) スカートデザイン (14) ネックライン (14)
スリーブライン (12) 素材 (19) レース (10) 小物 (15) ヘッドドレス (11) 装飾技法 (17)
ウエディングドレス
ヘッドドレス
ヘッドドレス
ヘッドドレス(headdress)とは、花嫁がドレスを着たときに頭につける飾りの総称。ティアラ、クラウン、カチューシャ、ボンネ、帽子、生花などの数々の種類がある。いくつかを組み合わせたり、ベールやウイッグと合わせて使う。髪形、ドレス、会場の雰囲気などを考慮して選ぼう。
コアフ
コアフとは、髪飾りのこと。コアフは、調髪や髪型を意味するフランス語の「コワヒュール(coiffure)」が英語化した略語。
ティアラ
ティアラ(tiara)とは、王冠型の婦人用ヘッドドレス・アクセサリーの総称。ウェディングドレス時に花嫁の頭に着用されることが多い、頭に飾る小さな冠。宝石やイミテーションジュエリーなどを散りばめた、豪華なものが多いが、清楚なものまで様々なティアラがある。大きさも様々だが、幅10cm程のミニティアラなどが人気がある。
本来は宝石をちりばめた宝冠を意味し、皇族の成婚等の正式な行事の際にも使われる。ティアラは、高貴で上品な印象を演出でき、正統派スタイルのウェディングドレスによく似合う。ティアラの後ろに付けるベールの位置で雰囲気が変わり、コーディネートしだいで、スタイリッシュにも、トラディショナルにもなる。
クラウン
クラウン(crown)とは、西洋の冠のこと。花嫁のヘアにのせるヘッドドレスの一つで、王冠のような飾りを指す。最近は小型のミニクラウンが人気がある。ラテン語のコロナが語源。古代から頭部を飾るために用いられ、しだいに権威や名誉を表わすものとされてきた。また帽子の山部、すなわち頭部にすっぽりかぶる部分もクラウンという。
ボンネ
ボンネとは花嫁のヘッドドレスのひとつ。英語のボンネット(bonnet)の略で、柔らかい布や毛糸で作られたつばのない婦人用のヘアキャップの総称。多くは幅広で厚みがある小判型をしており、ウェディングドレスに合わせて白っぽい布張りにレースやパールビーズで装飾を施してある。クラシックで清楚でエレガントなイメージを演出できるヘアアクセサリー。ヘアをシニョンなどのアップスタイルにして、その上につけるのが一般的で、頭のトップよりもやや後頭部寄りにつけるとバランスが良く美しく見える。ベールやヴィッグ(つけ毛)の境目を隠すためにも役立つアイテム。
カチューシャ
カチューシャ(katyusha)とは、C字型のバンド状になっており、髪をおさえるための髪飾りやヘアバンドのこと。弾力性のある細い金属板などを弧の形に丸くしている。シンプルに前髪を押さえ、メイクや洗顔時に役立つものから、シルバー、ラインストーン、パールなどを組み合わせたデコラティブなものまで幅広い。アクセントとしてだけでなく、つけ毛と地毛の境目を隠すのにも便利。ダウンスタイルでもかわいらしさを演出できる。
カチューシャは、大正時代、東京芸術座にて松井須磨子が「復活」(トルストイ原作)の女主人公『カチューシャ』を演じた時に着用していた髪留めが当時の女性の間で大評判になり、その種の髪留めを以後カチューシャと呼ぶようになった。また、日本で初めて「カチューシャの唄」を歌ったのも彼女。
カチューシャとは、本来ロシア語の女性名の愛称で、正式名はエカテリーナ(Ekaterina)。語源は「純粋」を意味するギリシャ名の"Aikaterine"(アイカテリネ)からきており、また聖女名のCatherina(カタリナ)の意味も含まれている。ちなみに英語では"Katharine"(キャサリン)となる。
コサージュ
コサージュ(corsage)とは、ドレスをはじめ婦人服の胸元や襟元などに付けられる生花や造花の花飾りのこと。コサージともいう。一般的に胸につけるものをコサージュと呼び、他の箇所につける場合、ショルダー・コサージュ(肩につけるもの)など、体の部位を接頭して呼ばれる。振袖などの和装の時に帯止めのように付けたり、バックなどの小物にも付けたりと、様々なシーンで用いられる。
コサージュとは本来、ドレスの「身ごろ」を意味するフランス語。しかし19世紀の終り頃になると、コサージュは飾りとして身につける小さな花束を指すようになる。胸元にコサージュをつける場合、左胸に付ける。昔は下向きにつけることが正しいとされていたが、最近では上向きにつけるのが一般的。ちなみに、新郎が胸に付けるものはブートニアと呼ぶ。
生花
花で作ったヘッドドレスはブーケとおそろいでコーディネートができる。また、ドレスの色やデザイン、会場装花、ウエディングのテーマなどにあわせて、自由度が高いアレンジも可能。季節の花材を用いたり、初夏にはグリーンを多めにアレンジするなどの季節感を出せるのも魅力。花材の種類や大きさによりイメージが変わり、大輪の花は大人っぽいイメージに、小花を散らすように付けるとキュートなイメージになる。
アレンジや付ける位置によってもイメージを変えることができる。頭頂部にティアラのようにあしらえば清楚で若々しいイメージ、花を付ける位置が下にいくほど大人っぽいイメージになる。アシンメトリーに花をアレンジして変化を出すこともでき、例えば耳の後方に花を飾るとエレガントな印象になる。新郎新婦の並びは基本的に左側が新婦になり、新婦は右手で新郎と腕を組むことになるため、ヘッドドレスのメインの花は左サイドに飾るとバランスが良い。ドレスデザインやなりたい花嫁のイメージに合わせて、花の大きさや付ける位置をアレンジして。
ワイヤリングでティアラやクラウンなどのヘッドドレスの形にしたり、ボンネやカチューシャなどにアクセントで花をあしらうなどのアレンジも可能。生花のヘッドドレスを使いたい場合は、事前に花屋にブーケのサンプル写真を用意してもらい、リハーサルヘアメイクで担当者に打ち合わせをするなどの準備をしておくとスムーズです。
造花
生花で作ったヘッドドレスは、実は頭の熱により傷みやすいのが難点。変わりにアートフラワー(造花の意味。シルクフラワーともいう)を用いると、形が崩れにくい、時間がたっても生花のようにしおれることがない、花材の季節を気にしなくてもよい、といったメリットがある。生花を特殊加工したプリザーブドフラワーを用いることもある。リゾートウエディングやガーデンウエディングなどのアウトドアの会場や、夏場の結婚式などには、花もちの心配がなくて便利である。
ラリエット
ラリエット(lariat)とは、留め金のない長いネックレス状の飾りで、新しいスタイルのヘッドドレス。髪に編み込んだり、二重にして頭上に飾ったり、 ロングへアに這わせたりと自由なアレンジができる。本来は、ネックレスとして使用するアクセサリーで、留め金具を使わずにマフラーのように首の前で結んだり巻き付けたりして留めるもの。
結婚式ではネックレスとして、披露宴ではヘッドドレスとしてアレンジするなど、2WAYで使えるラリエットもある。パールやビーズなどのスワロフスキーを使用して手作りする花嫁もいる。
ラリエットは英語で、カウボーイが投げる動物を捕獲するための「投げ縄」、「動物を繋いでおく」といった意味の単語だが、形状が似ていることからラリエットネックレスと呼ばれる由来となった。
トーク帽
筒型の帽子の総称で、一般的に頭に乗せるように被る浅い円筒形の帽子を指す。中世の貴族の帽子が起源で、現代では皇族や海外のファーストレディなどがよく使用している。冠婚葬祭時に用いられることが多い。ベールのついたトーク帽もある。