スタイル (16) 入手方法 (15) シルエット (18) スカートデザイン (14) ネックライン (14)
スリーブライン (12) 素材 (19) レース (10) 小物 (15) ヘッドドレス (11) 装飾技法 (17)
ウエディングドレス
スリーブライン
アメリカンスリーブ
首の根元近くから肩が広くあいた袖のラインで、首から袖ぐりの下まで、斜めに大きくカットされたノースリーブ型のデザイン。前から見るとホルターネックに似ているが、後ろにも前と同様の身頃が付いている点が異なる。スタイリッシュなイメージを与え、袖ぐりが大きく開き、肩から腕にかけてのラインを美しく強調してくれるデザイン。ノースリーブと異なり首が支えるてくれるので、なで肩でもストラップがずれる心配がない。肩幅がしっかりある人向き。名前の由来はアメリカ風の開放的な雰囲気を感じさせることから命名された。
タイトスリーブ
タイトスリーブ(tight sleeve)とは、腕にぴったりと合った緩みの少ない細い袖の総称。主にワンピースなどに用いられる。フィッテッド・スリーブとも呼ぶ。
ハーフスリーブ
ハーフスリーブ(half sleeve)とは、袖の長さの表現のひとつで、半袖や五分袖、六部袖など、腕の中ごろの長さの袖のこと。二の腕をすっぽりと隠してくれたりと、見せたくない部分をカバーできる。ぴったりとフィットしたものは腕を細く見せる効果がある。
パゴダスリーブ
パゴダスリーブ(pagoda sleeve)とは、袖の上部は細く、腕にぴったりしていて、ひじの下から袖先に向かって広がっているデザインの袖のこと。フェミニンでエレガントなデザイン。パコダとは東洋建築の「塔」のことで、重なって広がる形状が仏塔に見立てられた。仏塔のように3段、5段などに重ねられた優美なデザインのパゴダスリーブもある。パゴダスリーブは、二の腕が気になる人や、開いた袖のフリル部にボリュームがあるので、腕が細すぎる人にもお勧めのデザイン。
パフスリーブ
パフ(pouf)は、衣服の膨れた部分を意味し、パフスリーブ(puff sleeve)とは膨らんだ袖という意味。肩から肘の上にかけての二の腕の部分が大きく膨らんだデザインで、袖付け、袖口などにギャザーやシャーリングを施して中間を膨らませた袖のこと。膨らんだ袖が女性らしく可愛らしい印象を与えるため、女性用ブラウスやワンピースに良く用いられている。バブルスリーブともいう。日本では「ちょうちん袖」と呼ばれている。二の腕が気になる人にお勧めのデザイン。
パフスリーブと言えば、通常、半袖のものを指す場合が多く、長袖のパフスリーブの場合は、ビショップスリーブ、メロンスリーブなどと呼ばれる。パフスリーブはルネッサンス時代に既に存在していた。17世紀のバロック時代には装飾的にいくつも重ねたパフスリーブも流行したが、19世紀には原型のパフスリーブに戻り、現在に至る。
バルーンスリーブ
バルーンスリーブ(balloon sleeve)とは、風船のように大きく膨らんだ袖のこと。⇒パフスリーブ
ブレスレットスリーブ
ブレスレットスリーブ(bracelet sleeve)とは、手首の上辺りまでの長さの袖のこと。ブレスレットをはめる部分が露出するためブレスレットスリーブと呼ぶ。手首が隠れるくらいのウエディンググローブをはめても袖と重ならないようになっている。袖は細身でぴったりとタイトになっているものが多いが、肘から指先にかけてフレアーになっているスタイルもある。
フレンチスリーブ
フレンチスリーブ(french sleeve)とは、袖が身頃から裁ち出されてひと続きになっており、身頃と袖の切り替えがない袖のこと。日本ではノースリーブと半袖の中間ぐらいで、肩が隠れる程度の短い袖のものを指す場合が多い。最近は袖付けに切り替えがあっても、この程度の短さの袖をフレンチスリーブと呼ぶこともある。欧米では長くても短くてもフレンチスリーブと呼ぶ。また日本の着物の袖に似ていることからキモノスリーブとも呼ばれる。
ベルスリーブ
ベル(bell)は釣鐘のこと。ベルスリーブ(bell sleeve)とは、袖口が手首方向に向かつて広がって、釣鐘のような形をした袖のこと。フェミニンで優しい雰囲気になる。ドレスだけでなく、婦人服のアウターとしてよく用いられるデザイン。二の腕は細く、ひじより下が広がった袖はバコダスリーブと呼ぶ。
マンダリンスリーブ
マンダリンスリーブ(mandarin sleeve)とは、長袖のシルエットのひとつで、肩から肘(ひじ)までは腕にぴったりとして、肘から袖口にかけてゆるやかに広がった袖のこと。ウエディングドレスでは、オーガンジーやシフォンなどの軽くて透けて見える生地やレース生地を用いてマンダリンスリーブを作り、たおやかで優雅な雰囲気を表現する。
マンダリンとは中国、清朝時代の高級史のことで、彼らが着用していた官服に由来するためマンダリンスリーブと呼ばれる。元々の官服は全体的にゆったりとした長い広袖で、前身頃と後身頃に着用者の階級を表した大きな正方形の豪華な中国刺繍が施されている。
レッグ・オブ・マトンスリーブ
レッグ・オブ・マトンスリーブ(leg of mutton sleeve)とは、肩口部分だけ膨らみ、肘か上腕部の下で絞られて、手首に向かって細くタイトになっているデザインの長袖のこと。アームホール(肘付けの部分)に、ギャザーやタックを寄せて膨らみを付けて袖山を作る。また、半袖のパフスリーブに、腕にフィットしたタイトスリーブを繋げたものもある。
レッグ・オブ・マトンスリーブとは訳すると「羊の脚型の袖」で、袖のシルエットが羊の脚の形に似ていることが名前の由来。フランス語では、マンシュ・ア・ジゴ(Manche a Gigot)という。ジゴは羊の足、マンシュは袖の意。日本ではジゴ袖と呼ぶ。
レッグ・オブ・マトンスリーブの歴史は、中世に肩の部分に詰物をして高く膨らませた袖が起源。19世紀には1830年代と1990年代との2回大きな流行があったが、1990年後期以降は急速に衰退して行く。日本では1990年代のバブル期のウエディングドレスによく用いられたデザインの袖で、現在ではメイド服によく見られる。
ジゴ袖
ジゴ袖とは、肩口部分だけ膨らみ、肘か上腕部の下で絞られて、手首に向かって細くタイトになっているデザインの長袖のこと。アームホール(肘付けの部分)に、ギャザーやタックを寄せて膨らみを付けて袖山を作る。また、半袖のパフスリーブに、腕にフィットしたタイトスリーブを繋げたものもある。
ジゴ袖は、フランス語のマンシュ・ア・ジゴ(Manche a Gigot)のことで、ジゴは羊の脚、マンシュは袖の意。袖のシルエットが羊の脚の形に似ていることが名前の由来。英語ではレッグ・オブ・マトンスリーブ(Leg of mutton sleeve)という。
ジゴ袖の歴史は、中世に肩の部分に詰物をして高く膨らませた袖が起源。19世紀には1830年代と1990年代との2回大きな流行があったが、1990年後期以降は急速に衰退して行く。日本では1990年代のバブル期のウエディングドレスによく用いられたデザインの袖で、現在ではメイド服によく見られる。