ウエディング用語辞典

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スタイル (16) 入手方法 (15) シルエット (18) スカートデザイン (14) ネックライン (14) 
スリーブライン (12) 素材 (19) レース (10) 小物 (15) ヘッドドレス (11) 装飾技法 (17)

ウエディングドレス

スカートライン

トレーン

ドレスの引き裾のことで、後ろに長く引きずったスカートの裾の部分。長いほど身分が高いとされ、そのドレスの格が上がる。ロングトレーンは、エレガントな印象になり、長いバージンロードに映え、厳かな教会向き。短いトレーンはカジュアルでキュートな印象になり、狭い会場や、歩き回りたい人は短めのトレーンが便利。スカートの後ろの部分にバッスルと呼ばれる腰当てを入れて膨らませることで、トレーンの長さを短くする事もある。トレーンを取り外し可能な2WAYタイプのドレスもある。

トレーン(train)はトレインと同じ綴りで、「列車、列、連続」の意味で、後ろに引きずるものということに由来している。フランス語では、「しっぽ」という意味のケ(que)とか 「服の脚」という意味のバ・トゥ・ローブ(bas de robe)などと呼ばれる。トレーンは12世紀頃にはすでに登場している。扱いにくいトレーンを引いたドレスを上手に捌いてこそエレガントな女性だとされていた。

ドレープ

ドレープ(drape)とは、布を垂らしたときに出る、ゆるやかなひだ、またはたるみのこと。優美でエレガントな雰囲気が出るデザイン。ドレープには、布で覆う、飾るという意味がある。

ドレープは主に、織物の曲げ剛さと織物自体の重さによって垂れ下がり具合の美しさがでる。これは織物のしなやかさや腰などに拠るところが大きい。また、糸使い、織り方によってもひだのでき方、シルエットライン、身体へのなじみ具合が変わってくる。

古代ギリシャの衣装は、布をそのまま体に巻き付けたもので、いかに美しいドレープを作るかが着こなしの基本であった。その後もひだは重要視され、上流階級の貴族になるほど、ひだをたくさん用いるようになり、ひだを贅沢に使うことは権威の象徴にもなった。現代においても、ウエディングドレスに欠かせない装飾のひとつ。

オーバードレス

オーバードレスとは、ドレスやスカートの上に、さらに重ねて着用するドレスのこと。下に着るドレスをシンプルなものにして、上に着るオーバードレスを違う雰囲気にすれば、2Wayドレスになりお色直しにも使え、着替えの時間も短縮できる。オーバースカートともいう。

オーバースカート

オーバースカート(overskirt)とはドレスやスカートの上に、さらに重ねて着るスカートのこと。巻くようにして着用する巻きスカートで、オーバードレスともいう。

タッキングスカート

タッキングスカート(tacking skirt)とは、タックを寄せたスカートのこと。Aラインなど、シンプルなウエディングドレスのスカートにタックを寄せることで、空気を含んだ自然なふくらみが増し、ボリューム感が出る。また、タッキングで布に陰影が出るため、立体的なフォルムが作り出せる。光沢のあるタフタなどの素材を利用すると豪華なイメージになり、透け感のあるオーガンジーやチュールでオーバースカートにすることでキュートさを表現できる。

ティアードドレス

ティアード(tiered)とは、段々に重なったという意味。ティアードドレスとは、フリルなどを段々に重ねて裾にかけて広がる形のボリュームのあるドレスのこと。帯状の布を何段かに横方向へ切り替えにして、ギャザーやタック、フレアーのフリルやフラウンス(フリルよりも幅広のヒダ飾り)をあしらう。丈の違うスカートを幾段も重ねることもある。

フリルの量や切り替えの段数、生地などの違いで、様々な雰囲気を表現できる。軽く透け感のあるシフォンやオーガンジー素材なら、ふんわりして可愛らしい雰囲気になる。また、サテンなど光沢のある生地の場合は、フェミニンな雰囲気になる。

バッスルスタイル

バッスル(bustle)とは、スカートの後ろを膨らませてヒップラインを誇張する為に使われた腰当てで、ワイヤーなどの芯に布を張り、ウェスト部分に紐やベルトで固定したもの。バッスルスタイルとは、ヒップや腰上部にバッスルを入れて膨らませたドレススタイルのこと。現在では、スカートを束ねて膨らませたり、布地を背中でギャザーにしてリボンなどの形にまとめウェストに付けるスタイルも含まれる。バッスルとは英語で活気や賑わいの意味がある。

ヒップを大きく膨らませることでウエストを細く見せる効果があり、腰の丸みを誇張しながら裾へ曲線美を描くシルエットは女性らしさを強調することができる。また、長いトレーンをたくしあげて、動きやすさを出すのにも使われる。

バッスルはフランス語ではキュ・ド・パリ、もしくはトゥルニュール。バッスルスタイルは、17〜19世紀末にくり返し見られたが、特に1870〜1890年に流行した。日本でも「鹿鳴館(ろくめいかん)スタイル」として知られている。最近クラシックドレスの人気復活にともない、バッスルスタイルのドレスも注目を集めるようになっている。

バルーンスカート

バルーンは風船の意味。バルーンスカートとは、風船のように丸く膨らんだシルエットのスカートの総称。ウェストと裾にギャザーやプリーツ、シャーリングなどを施して絞り、中間を膨らませたもの。軽くやわらかい素材を用いて、折り目を付けずに無造作に折り返しただけで、ふわっとしたイメージを表現したものもある。バルーンスカートは、バフスリーブのスカート版といえる。

ペプラムドレス

ペプラム(peplum)とは、ジャケットやブラウスなどの婦人服の上着のウエストラインから下に短いフレアーやひだ飾りの入った部分のこと。細く絞ったウェストから、ラッフル(フリルよりも幅の広いもの)やフラウンス(媚ひだ飾り)がオーバースカートのように縫い付けられている。このようなディテール・デザインを伴ったドレスをペプラムドレスと呼ぶ。

ぺプラムシルエットはバスクシルエット(basque silhouette)ともいう。バスクはスペイン北部からフランス南西部の国境地帯。ぺプラムが付いたジャケットをバスク人が民族衣装として着用していることから、ぺプラムのことをバスクとも呼ぶ。

ワトー

ワトー(watteau)とは、肩から裾に向かって緩やかに伸びるトレーンのこと。また、ドレスの後ろに設けられたヨークの切り替え部分から伸びるトレーンのこともワトーという。カジュアルなイメージのトレーン。ワトーはフランス語で本来ヴァトーと発音する。

ワトーの語源は、18世紀のロココ時代初期のフランスの画家、ジャン・アントワーヌ・ヴァトー(Jean-Antoine Watteau 1684-1721)が、ロココ様式の装飾的な女性の衣装を良く描き、ロココ時代のスカートが美しいドレープになったフランス式のドレスがワトーの絵画の中によく見られることに由来する。

ロココ様式では、前世紀のバロック様式に代わって、絵画の主題も歴史画・宗教画から、男女の恋愛をモチーフにした風俗画が描かれだすようになった。ワトーは、ロココ絵画のジャンル『雅宴画(フェート・ギャラント)』を確立したことでも有名である。

レングス

レングス(length)とは、英語で「長さ」という意味で、衣服の丈のこと。コートやスカート、袖の長さをあらわす言葉として用いられる。レングスは主に上から下にかけての長さを指し、逆に下から上へむけての長さのことはレングスと言わず、ハイ(high:高さ)というのが一般的。

着丈のことをコートレングスといい、バック・ネック・ポイント(後ろ首の付け根位置)から裾までの全長を指す。袖丈のことはスリーブレングスといい、袖山から袖口までの長さを指す。スカート丈には長さによって、ミニレングス、ニーレングス、ミディレングス、フルレングス、マキシレングスなどに分類される。

フルレングス

フルレングス(full-length)は、フルは「全部、十分な」、レングスは「長さ」という意味で、総じて等身大、実物大を意味し、地面に届くほどの長さの衣類を指す。ウエディングドレスにおいては、足全体を隠す長さのスカート丈のことを指す。

ミディレングス

ミディレングス(midi length)とは、ふくらはぎの中央ぐらいの長さを指す。ミディはフランス語で「中間の」を意味し、英語のミドル(middle)と同義語。ミディ丈とも言う。また、フランス語で「ふくらはぎの中央部」という意味でミ・モレ・レングス、英語でミッド・カーフ・レングス(mid calf-length)ともいう。

1970年代に流行した、膝から踝(くるぶし)までの長さのスカートをミディスカートと呼んだことから一般化した。膝上の長さの短い丈のものをミニスカート、さらに丈の短いものをマイクロスカートと呼ぶ。長い丈のものはロングスカートと呼び、ロングでも更に床まで着くほど丈が長いものをマキシスカートと呼ぶ。

ミモレ

ミモレ(mi-mollet)とは、フランス語でふくらはぎの中央ぐらいの長さを指す。ミは「真ん中の、半分の」、モレは「柔らかい、ふくらはぎ」の意。本来はふくらはぎ中ほどの丈のことだが、日本では膝が隠れる程度の丈を指す場合が多い。1970年代初期から使われるようになった。同じ名前のチーズもある。「中間の」を意味するミディレングス(midi length)、ミッド・カーフ・レングス(mid calf-length)ともいう。カーフはふくらはぎの意。

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【出典:ウエディング用語辞典
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