ウエディング用語辞典

【ウエディングドレス サブカテゴリ】

スタイル (16) 入手方法 (15) シルエット (18) スカートデザイン (14) ネックライン (14) 
スリーブライン (12) 素材 (19) レース (10) 小物 (15) ヘッドドレス (11) 装飾技法 (17)

ウエディングドレス

レース

レース

レース(lace)とは、透かし模様に作られた布の総称。糸を撚り合わせたり、編み込んだり、刺繍したりして網状の装飾的な模様を作る。ウエディングドレスに装飾のために良く用いられる素材。

手編みレースと機械レースの2つに分けられる。手編みレースにはニードルポイントレース、バテンレース、ボビンレースなどがあり、機械編レースには、リバーレース、ラッセルレースなどがある。広義にはレースは糸を編んで作られるものだけでなく、布に穴を開けて周囲を刺繍したエンブロイダリーレース、化学処理で模様を作るケミカルレースなども含まれる。

レースの語源は、「わな」や「輪策」を意味するラテン語ラク(laqueue)が、古代仏語のラシ(lassis)に派生して英語のレース(lace)に転じたとされる。これはレースの形状が狩猟や漁獲に用いられる網に似ていたためだと言われている。また "lace" には縛ると言う意味もあり、網の結び目が発展したものがレースの起源とされている。

エンブロイダリー

エンブロイダリー(embroidery)とは、刺繍の意味。

エンブロイダルレース

繊物やチュールに、光沢の優れた糸や箔糸を刺繍したレース。基布になる織物に穴をあけ、その周囲を刺繍でかがった装飾用刺繍レースのこと。光沢と柄とで、見た目が華やかで豪華な印象を与え、穴があるので下が透けて優雅な雰囲気になる。

ラッセルレース

ラッセルレース(raschel lace)とは、 ラッセル編機という経(たて)編機で織られる編レース。ナチュラルな生地を織りながら、同時に上に柄を編み出していく編み方で、従来の編機よりも薄く平らに仕上がる。最近では技術が進み、繊細で高品質なレースを編むことが可能になり、高級レースのリバーレースに近い精巧な柄を出すことができるようになった。非常に早いスピードで編むことができ、安価で大量生産が可能。ウエディングドレスの素材としてもよく用いられている。

リバーレース

リバーレース(leavers lace)とは、リバー編機で作られたレースの総称。ごく細い糸を撚り合わせて編み上げたもので、繊細で技巧優美な表情とレースの縁にでるヒゲが特徴。編み上がる模様はクラシカルでエレガントなイメージのレースが多い。ウエディングドレスや高級インナーなどに優美さと豪華さを表現するためにリバーレースがよく用いられる。

リバーレース機は、組みひもの原理を基に撚るように織られる。パンチカードと呼ばれる行列状に複数の穴を開けた厚手の紙を利用して、穴の有無や位置情報から機械の糸の動きを制御してレースを編み出す。

レースの表情の繊細さ・複雑さは使用する糸の本数によるといわれる。リバーレースは機械レース編機の中でも、使用できる糸数が15,000〜20,000本と最も多いため、立体的で繊細かつ複雑な模様を作り出すことができる。糸を沢山使用する上、機械の編速度も遅く、最高の技術を要する高価なレースである。レースの女王と称され、機械編みのレースの中では最高級のレースとされる。なかでもフランス・カレー地方で作られるリバーレースが最高級とされ重宝されている。

1813年、イギリスのジョン・リバーが開発したことが名前の由来。これが現在の機械レース機の原型となった。リバーレース機は新たに製造されておらず、世界的にリバーレース機の台数は限られており、日本でも台数が少なくあまり生産されていないため、輸入中心となり高価なレースである。

チュールレース

チュールレース(tulle lace)とは、チュール生地の上から刺繍を施したもので、編みレースと刺繍レースを組み合わせたもの。

チュール(tulle)とは、六角形(亀甲型)・菱形の細かい網目模様をした薄手の生地。絹、綿、ナイロンなどの生地を用いてラッセル編機でレースを織りあげ、チュール地の網目を拾って刺繍を施す。

チュールはエレガントで透け感が美しく、硬くて張りのある素材と柔らかいものがある。2本の縦糸を網状に絡みあわせて六角形の穴を作る。薄手のチュールは、ベールやドレスの飾り、スカートに重ねてボリュームを出したりするのによく使われる。厚めの固いチュールは、ハードチュールと呼ばれ、ドレスのふくらみを出すパニエや、スカートの裏地と表地の中間に使われる。プチギフトをラッピングするときなどにも使われる。

チュールレースの起源は、16世紀の手製レースに始まる。当初は刺繍のない単純な六角形の編地のみであった。18世紀になり、機械編み機の登場によって、チュールレースの技術が進歩すると共に刺繍も施されるようになり、普及していった。チュールの名前はパリ郊外のチュール市に由来する。

カットレース

カットレース(cut lace)とは、 生地の上に刺繍をして、できたモチーフ部分を一つ一切り抜いたレース。そのレースをまた生地に縫い合わせることで立体感を演出できる。スカートや裾まわり、袖口、デコルテラインなどに施されると印象的な表情を作り出す。カーテンなどにもよく用いられる。

ケミカルレース

ケミカルレース(chemical lace)とは、化学処理により立体感のある複雑な模様を浮き出させたレースのこと。以前は、綿布に刺繍を施し化学薬品で綿布を溶かして作っていたため、ケミカル(化学的)という名前の由来になった。現在では、水溶性の糸で織られた下生地に刺繍を施し、お湯で基礎となる縫い生地だけを溶かして、刺繍糸だけのレースに仕上げる機械レースである。海外では、ギュピールレースやギューパーレースとも呼ばれている。ケミカルレースは、安価で、他のレースと異な1つずつカットできるところから、洋服の襟などに、ワンポイント的に使ったり、カットして縁飾りなどに用いたりする。ウェディングドレスをはじめ、小物やインテリアなどにも多用途に用いられている。

トーションレース

トーションレース(torchon lace)とは、ボビン式レース編みの一種。基本的に細巾のレースしか作れず、目は粗めである。絹・綿・麻などの天然繊維から、ポリエステルやレーヨンなどの化学繊維まで、幅広い種類の糸を編み上げることが可能。

円形の編機の外側円周に糸を巻いたボビンを複数立て、各々のボビンに巻かれた糸を交錯させながら編機の中心に向かってからめて、テープ状に編み上げていく。機械の制御はジャガード装置によって指示を出す。

トーション(torchon)とは、フランス語で「キッチンタオル・雑巾・荒布」という意味。トーションレースは日本独特の呼び名で、英語ではマシン・ボビン・レース(machine bobbin lace)、フランス語では(Dentelle aux fuseaux mecaniques)と呼ばれる。19世紀後半に、フランス人マーエル(Malere)兄弟によってマシン・ボビン・レース機の原型が発明され、日本には昭和の初めにドイツより輸入された。

コード刺繍

コード刺繍とは、コードのような細い紐をいろいろな形に縫い付けて模様を作り、装飾する刺繍のこと。紐の他に、コード状に細く長く処理した布や、毛糸、バイアステープ、モールなどが使われる。生地の上にコードを模様になるように置き、別糸で目立たないように布の上に綴じつけ、模様を立体的に浮き立たせる刺繍である。細かい作業が必要な、手の込んだ技法で、高級な仕様のひとつである。

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【出典:ウエディング用語辞典
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