ウエディング用語辞典

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スタイル (16) 入手方法 (15) シルエット (18) スカートデザイン (14) ネックライン (14) 
スリーブライン (12) 素材 (19) レース (10) 小物 (15) ヘッドドレス (11) 装飾技法 (17)

ウエディングドレス

スタイル

ウエディングドレス

ウエディングドレスとは、結婚式で花嫁が着用するドレス。一般的にドレス及びその附属する装飾品(ベール、グローブ、靴、アクセサリー、下着、ストッキングなど)は、清純さを表すために白色を基調(ホワイト、シャンパンカラー、オフホワイトなど)とする。

ウエディングドレスの由来をたどると、遠くエジプトやギリシャの時代までさかのぼり、清楚な色が好まれ純白の衣装が用いられていたことに起源する。ローマ時代に入るとストラ(古代ローマの婦人用チュニック。裾が長くゆったりしていて、胸下と腰に二本の帯を締める。)の上にサフラン色の晴れ着をまとい、白いベールで頭を包んだ花嫁が描かれた壁画が残っている。ヨーロッパ中世のキリスト教では宗教上の儀式服(黒のドレスと白のベール)が婚礼衣装として使用されていた。16世紀のルネッサンス期には一般の晴れ着を結婚式にも用いる様になり、ベールのみが白でドレスは様々な色が用いられる。初めて白いベールとコスチュームで結婚式を挙げたのは、スコットランドの女王メアリー・スチュアート(1542-1587)だと言われている。白いウエディングドレスは17〜18世紀の間に次第に増え、徐々に変化し現在のような白色を基調とするようになった。

ウエディングドレスが白というイメージが定着したのは19世紀後半。1840年に大英帝国のビクトリア女王が着た、シルクサテンとレース生地の白いウェディングドレスとベールが正統の花嫁衣裳のシンボルとなる。ヴィクトリア朝では女性の処女性を極端に理想化する傾向があったため、純潔で無垢なイメージを象徴する白いドレスを、女王をはじめとする王室の花嫁や上流階級の花嫁達が好んで着ていた。庶民の女性達にとって白いウェディングドレスは憧れとステイタスシンボルだった。当時最も豊かな国であった英国で、現代と同じように、様々な雑誌やエチケットブックが上流階級の結婚式や礼法を一般に広めていった。

宗教上の儀式としての側面から、戒律に厳しく、儀式を重んじるカトリック系のキリスト教では、肌の露出を極力抑えることが求められるため、床まで裾を引くフルレングスのドレス、長袖もしくは長いグローブをし、襟元はあまり露出せず胸元が隠れるようにする事、ベールは顔を隠すもの、ドレスに付けるトレーン(レース柄があしらわれた引き裾)は長いものを使用する事が望まれ、また格式があるとされる。

イブニングドレス

夜間の女性用の正礼装で、午後6時以降に催されるパーティや観劇などに着用する。その時間帯のパーティーは、肌を見せるドレスが正装とされているため、肩や背や胸元が大きく開き、袖がないものが正式な形。丈は床までか、それ以上の長さで、サテンなどの照明効果のある光沢のある素材を用いる。フランス語ではローブ・ドゥ・ソワレ(robe de soiree = 夜会服)という。

カクテルドレス

カクテルパーティで着るドレス。アフタヌーンとイブニングの中間にあたり、イブニングドレスを簡略化したもので、夕方から夜の準礼装として着用する。昼のアフタヌーンドレスは肌をあまり露出しないが、夜のカクテルドレス・イブニングドレスは胴部分を大さく開けたり、深いスリットを入れたセクシーなドレス。

主にワンピースだが、アンサンブルやセパレーツ、ツーピースでもよい。袖はあってもなくても良い。スカート丈もひざ下(ノーマル丈)からヒール丈まで自由。正礼装より堅苦しくなく、レースやカットワーク(布を切り抜いた刺繍模様)を施したり、華やかさや流行を取り入れたデザインを楽しむことができる。

ウエディングシーンにおいては、カクテルドレスはウエディングドレスの白と対比して、カラードレスとも呼ばれる。

カラードレス

お色直しや二次会などで着用する色の付いた華やかなドレスのこと。デザインや色に決まりがなく、自分らしさを表現できる。カクテルドレスとも呼ばれる。またウェディングドレスのことは、カラードレスと対比させて白ドレスと呼ぶこともある。自分に似合う色調や、演出したいテイストを考え、会場の雰囲気・コーディネートに合わせて選ぼう。

マリエ

マリエ(Mari'ee)とは、フランス語で「結婚、嫁ぐこと」を意味する言葉。ロープ・ド・マリエ(Robe de Mari'ee)は、新婦が結婚式に着用する花嫁衣裳全体を指し、英語のウエディング・ドレスと同義語として使われる。日本ではロープ・ド・マリエを略して、マリエをウエディングドレスの意味で和製仏語として使われることも多い。

ローブデコルテ

ローブデコルテ (robe de'collete')とは、胸・肩・背などの襟ぐりが大きく開いた、女性の正礼装にあたるイブニングドレスのこと。スカートは丈が長く床までフルレングス、また裾を引くこともある。袖は小さく、または袖なし、肩なしもある。レースや金銀糸を用いた、装飾的で優雅なドレスが多い。淡い色の生地が多く、あまり濃色は用いない。フォーマルなイブニングドレスのなかでも、より正式なドレスを指し、男性のイブニングコート(evening coat)にあわせて、公式夜会に着用する最高礼装。皇室や英国王室などで着用されている。

フランス語でローブはロブと発音し、英語のドレスに相当する言葉で、一般的に長く緩やかなワンピース仕立ての外衣のことをいい、婦人用のワンピースドレスに対して使うことが多い。コルテは「襟」のことで、デコルテで「襟無し」、転じて「衿を大きく繰った」の意味。

ローブモンタント

ローブモンタント(robe montante) とは、襟ぐりの開いていない、女性の昼の正礼装にあたるアフタヌーンドレスのこと。モンタントとはフランス語で「立った、上った」の意味する言葉で、「立襟」を指す。首から肩、背をすっぽりと覆うデザインで、胸・肩・背などが大きく開いたローブデコルテとは対極にある襟ぐりである。袖は長くて夏でも7分袖程度。裾が長く、後ろに引いたロングドレスが多い。

男性のモーニングコートや昼からのイブニングコートに合わせて、昼間の公式儀式に着用する礼装。外国では、伝統的で格式のあるキリスト教式の結婚式に着用されるドレススタイルで、このとき髪や肌をベールで覆う。またローマ法王への拝謁や、喪服などにも用いられる。日本では、19世紀後期の鹿鳴館時代によく見られたスタイル。

ドレスデザイン

ドレスのラインやデコルテ(胸元)、スリーブ(袖)などの形の総称。体型によって似合うラインがあり、隠したい部位によってドレスデザインが変わる。会場の広さや雰囲気などのロケーションや季節・時間帯によって、ドレスの印象が変わるので、ドレスを着るシチュエーションを考慮してデザインを選択するとよい。

2WAY・3WAY ドレス

1着のドレスで、イメージや形を2通り、3通りに変化させられるドレスのこと。ノースリーブのドレスの上にボレロやジャケット羽織ったり、袖や襟、長いトレーンの付け外しや、リボンなどの装飾を取り外しできる場合が多い。また、シンプルなスレンダードレスの上に、薄い色ドレスを着たり、オーバースカートを重ねたりする。装飾を付けたり、取り外したりするだけなので、お色直しの時間も短縮でき、簡単にイメージチェンジができる。髪型やブーケもあわせて違うものにすることで、雰囲気を変え、異なる印象にできる。1枚のドレスで挙式と披露宴を通す場合や、レストランウエディングなどでよく用いられる。

アンサンブルドレス

ボレロとドレスなど、組みあわせて着用するひと揃いになっているドレスのこと。

スリップドレス

スリップ(slip) は、女性用下着の一種で、ストラップ(紐)で肩から吊るして、胸部から腰または膝下までをカバーするインナー。アウター(外衣)との摩擦を減らして衣類の滑りを良くしたり、アウターが汗で汚れたり、アウターで皮膚が擦れたりするのを防ぐ。また、ブラジャーやショーツのラインがアウターに現れにくくしたり、シースルーのアウターの下に着用して、過剰な肌の露出を避けるためにも利用される。

スリップドレスとは、ウエストの切り替えがないワンピースタイプで、ストラップで肩から吊るして着る、上半身がフィットしたスリップ風ドレスのこと。本来は機能重視のインナーであるスリップを、アウター化したもの。スリップドレスはスリップよりもゴージャス感があり、デザイン性も高く、カラーも豊富で、胸元を開けたり、裾にスリットを入れてアダルトでセクシーな演出をしたり、レースやカットワークやフリルなどで装飾を施したりする。カジュアルなウエディングパーティーに適している。

フェザードレス

フェザー(feather)とは羽、羽毛の意味。フェザードレスとは、ドレス襟ぐりや裾に、マラボーなどの羽をあしらったデザインのもの。または、羽のような軽やかなイメージのドレスを指し、オーガンジーやシフォンなどの軽くて薄い織物を使ってふんわりとした雰囲気を作る。

マラボー(marabou)はアフリカハゲコウのことだが、一般的には、ハゲコウやオーストリッチなどの羽根を用いた装飾品のことを指す。

ボレロ

ボレロ(bolero)とは、ウェストよりも丈の短い前開き型のジャケットのこと。打ち合わせがなく前を開けて着るのが特徴で、襟がないことが多い。袖付きのもとの袖無しのものがあり、婦人や子供用の上着として用いられる。ウェディングシーンにおいては、ドレスの上にボレロを羽織り、2Wayドレスとして着こなしたり、カトリックなどの厳格な教会式結婚式において肌の露出を控えるために用いられる。

ボレロは元々、スペインの舞踏音楽または舞踏そのものを意味し、闘牛士の衣装に代表される男性が着用していた民族衣装の上着が原型とされる。

チュチュ

チュチュ(tutu)とは、クラシックのバレリーナが着る舞台衣装で、スカートが横にぴんと張った形の衣装のこと。純白のオーガンジーやチュールなどを何杖も重ねてギャザーを寄せたスカート。代表的なチュチュは「白鳥の湖」で白鳥が着ている衣装。脚全体が見やすい丈の短いスカートをクラシックチュチュと呼び、足元までの長いスカート丈をロマンティックチュチュと呼ぶ。ふわふわしたスカートのドレスは、とてもキュートなイメージになる。

ジレ

ジレ(gilet)とは、フランス・イタリア語でベスト(Vest)のこと。チョッキとも言う。丈の短い袖無し装飾上着で、胸の部分(ボザム)をさかんに飾り、重ね着したときにそれを見せる。フォーマルでドレスに羽織る豪華で華美なものから日常着までを指す。18世紀フランス、ロココスタイルのジレは、前身頃には上着(アビ)やキュロット(膝丈のパンツ)と同じ絹などの豪華な生地を用いるが、後身頃は裏地で作られている。

カシュクール

カシュクール(cache-coeur)とはフランス語で、隠れるという意味の「カシュ」と、心臓の「クール」を合わせた言葉で、「胸が隠れるほど小さくて短いもの」という意味。胸が隠れる程度の短い上着のことで、女性用の小さなベストやショールのようなものを指す。日本の着物のように胸のあたりを隠すように、前身頃(まえみごろ)の左右の襟を打ち合わせた特徴のトップス。通常はボタンを用いないで前や後ろで結んで整えるタイプが多い。

カシュクールはバレリーナがレッスンの時に着る練習着として1980年代頃に登場したとされる。本来は、ベストやボレロのように短めの上着を指すが、現在の解釈では広く、巻きつけるタイプのブラウスやシャツも含まれる。

包むという意味の「ラップ」からラップブラウスと呼ばれたり、クロスオーバー・フロントとも呼ばれる。フランス語で体を「コール」といい「カシュコール」という名で呼ばれることもある。

【ウエディングドレス サブカテゴリ】

スタイル (16) 入手方法 (15) シルエット (18) スカートデザイン (14) ネックライン (14) 
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【出典:ウエディング用語辞典
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